楽しい番外地

アメーバに本体がある「腐ってやがるプログ」から一部コンテンツを晒す為に作られたブログです。 隔離と言っちまえば隔離かな・・・。ランド丸チーズ第二支部です。 尚コメントなどの返信は相当遅いでしょう。管理が適当だから(ヲイ)。

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ほもゾーンあと書き

猿畑「ついに、この連載も終わりです」

脱下「そうですね、長いような短いような…」

猿畑「ところで、この韓国のり美味しいですねえ」

脱下「全くです、この塩味がなんとも言えませんね」

珍さん「えーと…、最後だから呼ばれてきたんで、紹介して欲しいんだけど…」

猿畑「いやあ、のりは美味い」

珍さん「わざとだろ!わざとシカトしてるだろ!」

脱下「すいません、ですがこれは本当に美味しいのです」

珍さん「そんな、味付け海苔のパクリみたいなもんが…美味い」

猿畑「このまま、韓国のりを食べるだけで終わらせたいですねえ」

珍さん「いやあ、こんなに美味しいとは思わなかった」

脱下「ああ、のりを食べちゃいましたね」

猿畑「では、ここでお開きに」

珍さん「一寸待て!、やっぱりおかしいだろ!」

猿畑「あの、「名前が出せない人」いたじゃないですか」

珍さん「ああ、「ミスターローション」か」

猿畑「あの人が韓国のりを沢山持ってきたんです」

脱下「それが美味しくて」

珍さん「いや、それ明らかに妨害工作だろ!」

猿畑「失礼な、私達は刑事ですよのりごときで、趣旨を曲げると思いますか?」

脱下「全くです」

珍さん「いや、曲げられてるし、どう考えてもおかしいだろ」

猿畑「では、この最後の対談にあなたは何を望むんですか?」

珍さん「たとえば…捕鯨問題がこんなにグダグダになったのは何が原因だとか」

猿畑「なっちゃったものはしょうがないじゃないですか」

脱下「そうですね、覆水盆に帰らず」

珍さん「いや、水滴ぐらいは戻す努力をしようよね!」

脱下「物凄く簡単に単純に言えば、この国が戦後輸出産業で復興する課程で意図的にグローバル化の波を被った事が最大の要因ではないかと思います」

珍さん「戻した途端に、難しくなった!」

猿畑「つまりは、南極海の鯨は野生の動物だから公共の財産だという立場で保護する欧米諸国と資源がないから世界から資源を捕るんだという日本の立場は全然噛み合っていないんです」

珍さん「うーん、解ったような、つかお前等本当に解ってんの?」

脱下「なんとか理解しました」

珍さん「拾った自転車を愛用してたら、元の持ち主からクレームがついた的な感じ?」

猿畑「妥当な例えが思い付きませんね、ただ牛は持ち主がはっきりしているけれど、持ち主がはっきりしない野鳥は誰のものでもないといえるのか」

脱下「そこは、もう飛ばしましょう」

珍さん「飛ばすなあああ!」

猿畑「じゃあ、珍時さんが外国で放屁をしたら逮捕されて、日本の常識ではおかしいと強硬に主張しているというのは」

脱下「それは良い例えですねえ」

珍さん「解った気がするけど、全然良い例えじゃないし!、屁は俺じゃなくてもいいだろ!」

猿畑「ようするに、相手方はこちらが何が悪いのか理解しないうちに、向こうだけの決まりを守らせようとして、執行されたから、我々は訳が分からない状態になってるんですよ」

脱下「今回、その訳の分からない状態を、多少なりとも解るようにするのが目的だったんですけどね」

珍さん「じゃあ、訳が分からない状態をほおっておいた相手が悪いんじゃないの?」

猿畑「根本的な話として、鯨が激減した、可哀相だ、という説明はしているんですよ。ただ鯨の保護を実現する為に、何故ああいう行為に及ぶのか、といった話に関しては全く説明をしていない訳ですが」

脱下「彼らも保護を実現した時点で完了、というかそこで成功した、終わったとなってしまったんですよ。多分日本人がここまで釈然としない想いでいた事は全然認識していない筈です」

珍さん「それでも、価値観が共通する自国や欧米内では問題なかったんだろうな」

猿畑「一応、理解できますからね。概要だけ説明すれば理解されると考えてしまったのは、捕鯨を阻止する環境保護団体サイド最大のミスですね、稚拙な運動と言う評価も決して誤りとは思えません」

珍さん「そして、訳の分からない部分は、日本で陰謀論として処理されたし、その方が世論形成に都合が良かったと言う訳だな」

脱下「説明する必要もありませんが、未だに日本の経済の方向はグローバル化、海外に工業製品を売る方向で動いている事実は変わりません」

珍さん「グローバル化っていうけど、つまり話が通りやすい様にすべてをまっ平らにすることだよな」

猿畑「そうですね、TPPなんて最たるものじゃないですか」

脱下「ただ、捕鯨問題の顛末はそのグローバル化が簡単に行くものではない、文化や慣習の異なる国を相手に、愚直にその価値観を押しつけた事が状況を硬直化させてしまった事例として、つまりは失敗、負の側面を環境保護団体はもっと直視するべきではないかと思います」

珍さん「でも、今世間で人気がある政治家って、なんか一方的に押し付けるのが大好きな奴等ばかりだぞ、メディア規制法案の時、都知事に立候補している元副知事が夕張の雪かきを手伝えば対話してやるなんて抜かしてたけど、態度がでかいにも程がある」

脱下「根本的に対話しないような愚かな政治家ばかりを解りやすさだけで選んだ有権者の責任も問われないといけないんじゃないですね」

猿畑「でもね、大衆は解りやすい方を選びますよ」

珍さん「機動戦士ガンダム逆襲のシャアで、シャアが「今すぐ愚民どもに叡智を与えてみせろ」って言ってたたけど、洒落になんねえな」

脱下「しかしながら、既にある問題を掘り下げることは、その叡智につながるのではないでしょうか」

珍さん「そう言えば、捕鯨に限らないけれど、現場で漁や野山で動物の食害に苦労している人と、全然関係ない所で保護を訴える人と言う関係性もあるんじゃないの」

猿畑「そうですね、そういう人たちは「俺達は動物で酷い目に遭っているのに、あいつらは俺達よりも獣の事しか考えてない」と思うようになるでしょう、仮に保護の話が正しくてもそういう感情を持つ事は否めませんね」

脱下「そう言えば、陰謀論もそういう不満に対する受け皿になってしまいました」

猿畑「環境保護団体も実は色々と現場の不満を受け入れた上での保護なんて言う事も行い始めたんですがね、中々難しいようです。インドネシアのレンパタ島の捕鯨問題で捕鯨を否定しない方向でWWFが動いたんですが、以前にいた環境保護団体の不手際などがあったので、信用してもらえなかったと言う事例もあったようですしね」

珍さん「早い話、直接その仕事に関わる人を、そういう保護に巻き込むというか、逆にそこから始めるような活動が必要なんじゃねえのか」

脱下「かなり、難しい話ですが、そうなんでしょうね」

猿畑「1990年に結成された「えりもシールクラブ」という団体は漁業被害に悩まされる漁師の人たちをアザラシの保護ではなくアザラシとの共生を前提にした、自然の回復を目的にしてつくられたのですが、漁師の人の言い分を聞いてみましょう」

「町民にもこんな貴重な生物がいることを知ってもらい、保護をいう人に魚を食われる被害があることを知ってものをいってるか、それを考えてもらえばいい」
「環境ボランティア・NPOの社会学」新曜社、2000年
*第6章 共生を模索する環境ボランティア -襟裳の自然に生きる地域住民 関礼子
114頁 地元漁師である会長のコメントより

珍さん「まあ、こういう試みが上手くいくと良いんだけどな」

脱下「そうですね、一方的な押し付けからは、こういう関係はうまれないですしね」

猿畑「まだまだ、未知数ですけどね」

終わり













珍さん「一寸待て!俺の紹介がまだだよ!」

脱下「確か「珍魂!」の主人公でしたね」

珍さん「あっ、最後に禁断のネタを出しやがった…」

猿畑「では、いつかまた会いましょう」

珍さん「いや…、俺の方の連載は終わる予定ないから」
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  1. 2012/12/11(火) 18:42:34|
  2. 捕鯨問題
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ほげいもんだいはグレーゾーン  第4回 日本一の無責任男はOKで世界一はNGの理由-4

猿畑「実は、この「生命系の危機 環境問題を捉えなおす旅」という書籍にて綿貫女史は、地球環境会議のルポを採録しているのですが、同じ書籍の中でベトナム戦争の枯れ葉剤作戦については、痛烈に非難しているんです。「全米科学アカデミー」による「南ベトナムにおける除草剤の影響」という報告書が公表されて、ベトナムの国民の為に記述されたと書かれているのですが、被爆者の為という前置きで始まる原子爆弾の軍事的効果の報告書を例に出して、この報告書が枯れ葉剤の軍事使用の歯止めになるとは思えない(191,192頁)と」

脱下「なるほど、こういう問題意識の高い方の証言であれば、いろんな意味で信頼できそうですね」

猿畑「件のルポは「人間環境会議に出席して-一九七二年夏」という1972年9月が初出のものです。綿貫女史は公害被害者の方と一緒にこの会議に出席したそうで、複数の会議がこの中で行われていたのですが、30余りの市民団体によって主宰された「市民広場」という市民サイドのフォーラムにこの公害被害者の方が発言する「日本の夕べ」やベトナムの少女による「ベトナムの夕べ」が行われ、会期中反戦運動が盛んであったそうです」

脱下「足元でかなりベトナム戦争が非難されていたんですねえ」

猿畑「ちなみに、綿貫女史はこの会議で環境保護団体が配った英字のミニ新聞で始めて、日本の捕鯨に関する姿勢が国連会議で非難されていた事実を知ったそうです」

脱下「なんでですか?」

猿畑「綿貫女史は開催地のスウェーデン語が読めなかったから、現地の新聞での情報を知る術がなかったそうです」

脱下「えーと、それでは事前に非難があったと…」

猿畑「この国連の会議は恐らく前の年のIWC総会だと思うんですが、要するに多くの日本の国民が知らない間に物事は進んでいたんですよ」

脱下「ああ、いつものパターンに陥っていますね、知らぬは日本の国民のみ」

猿畑「そうですね、実は当時国連主宰の会議ではベトナム戦争に触れないのは暗黙の了解であったそうです」

脱下「そういう前提が有った事が「事前に知られていた」のであれば、捕鯨問題が取り上げられないにしても、何らかの他の話題に行く事は明白な筈です」

猿畑「ところが、主催国のスウェーデンの首相は公式の場で「戦争」を環境破壊の因子として明確に位置づけたそうで、それが最大の成果であると綿貫女史は記しています」

脱下「あらら、ベトナム戦争について、語っていますよね」

猿畑「当時ロンドン在住のジャーナリスト轡田隆史氏もこの会議の取材をしていたそうですが、当時は目先の捕鯨の利益にばかり目を奪われて、綿貫女史のような深い点に思い至らなかったと、この書籍の後書きで回想しています」

脱下「となると、当時のマスコミの感心はどこまでも捕鯨モラトリアムにあったわけですか」

猿畑「そうですね、だから綿貫女史のルポは埋もれてしまったのかもしれませんね」

脱下「しかし、吉岡氏が最初に語った、スウェーデン首相によるベトナム戦争批判はあったんですね、ただ捕鯨モラトリアムも一緒だったから、この非難をかわすも何も、同時進行で吉岡説も結局は誤りと結論づけられるのでしょうが」

猿畑「まあ、所詮は陰謀論ですからね、実は最初に出した真田康弘氏は昨年の書籍にこの件を記述しているんですよ」

脱下「え…そちらをソースにした方が…」

猿畑「どうも、世情に疎いもので最近までその本の存在を知らなかったというのも有りますが、やはり現場を見てきたルポの方が、事後的に調べた記事より面白いじゃないですか」

脱下「猿畑さん、面白いかどうかで決めてますよね」

猿畑「そうですね、それは否定しません。ただ、綿貫女史のルポで事前に国際会議で日本の捕鯨が非難されていた件が記述されているんですが、真田氏が人間環境会議の8ヶ月前の段階で捕鯨の件で日本が非難される可能性がある事を水産庁を含む政府が認識していた事実を様々なソースと、1971年の10月14日の在アメリカ日本大使館発外交電報と共に掲載しています」

脱下「最後にとんでもないスパイスで味付けしましたね、唐突にアメリカが捕鯨反対を議題にしたというシナリオは崩れました。しかし、本当はもっと以前から捕鯨問題はこじれていたのではないですか?」

猿畑「そうですね、1995年8月に東京水産大学(現東京海洋大学)の櫻本和美氏の公開講座によると、1950年代の後半の時期…でしょうか、IWCの科学委員会が既に捕れなくなっていたシロナガスクジラの全面禁漁を訴えていたのに、日本、ソ連、ノルウェー、オランダが受け入れなかったのが、紛争の発端だと指摘してたようです(「魚の経済学」 日本評論社 94‐96頁)」

脱下「かれこれ十年前にこじれ始めていたんですか、それを読み取れないのはあまりに杜撰ですね」

猿畑「また真田氏は、もしアメリカの陰謀で人間環境会議で捕鯨モラトリアムが採択されたという話になれば、会議における日本政府の対応の誤りは不問とされるのではないかとしていますね」

脱下「まあ、そもそもベトナム戦争については不問にする前提である事を政府の人間ならぬとも知っていたのだから、それを考慮できなかった事が知れたら目も当てられません。あと、人間環境会議での様々な市民フォーラムの会議において、各国代表が討論に参加していた中で、日本の政府代表は参加しなかったとも記述されていますね」

猿畑「こういう会議に参加しておいて、日本に不利な採択になると参加者の責任問題になるから、わざと参加しないという話も聞きますね」

脱下「日本の外交下手が、捕鯨問題の混迷の一因のような気がしてきました」

猿畑「まあ、自己主張が必要なのに、責任逃れの為に自己主張しない役人ばかりですからね」

脱下「吉岡氏の自己主張が必要だという結論は政府関係者にこそ聞かせるべきですね」

参考
「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」吉岡逸夫 講談社 2011年
「生命系の危機 環境問題を捉えなおす旅」社会思想社 1988年
*「人間環境会議に出席して-一九七二年夏」初出1972年 綿貫礼子
「解体新書「捕鯨論争」」新評論 2011年 石井敦
*「第2章 捕鯨問題の国際政治史」真田康弘
「魚の経済学-市場メカニズムの活用で資源を護る」山下東子 日本評論社 2009年

  1. 2012/12/11(火) 18:41:58|
  2. 捕鯨問題
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ほげいもんだいはグレーゾーン 第4回 日本一の無責任男はOKで世界一はNGの理由-3

猿畑「そろそろ本題ですね、「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」より、タイトルは「ベトナムの枯れ葉剤隠蔽で」タイトルは174頁ですが、文章は175頁からです。
とりあえず、アメリカがベトナム戦争で枯れ葉剤をばら撒いた点を非難されるであろうという前提があるのですが、そこは少々省きました。」

175頁
「それが一九七二年のストックホルムで開かれた国連人間環境会議で、スウェーデンの首相から非難された。ところが、当時のアメリカ大統領のニクソンは国際的に非難されることを予想して、別の火種を探していた。そこで目をつけたのが反捕鯨運動だった。
当時はまだその活動も小規模だった。この頃の反捕鯨運動は、アメリカの牧場経営者らが日本などに牛の肉を売るために始めたといわれている。」

猿畑「牧場経営者が始めたという説は初めて聞きました」

脱下「この話のソースを吉岡氏は提示していますか?」

猿畑「いえ、全然」

176頁
「その後の一九七二年に、ストックホルムの会議で、アメリカの圧力によって、商業捕鯨の全面禁止(モラトリアム)を議決したという、正に強引に話題を逸らしたのだ。」

脱下「前の頁では、吉岡氏は人間環境会議で非難されたとしています、つまり175頁の説は間違いだったという事ですよね」

猿畑「文章の時系列からすると、176頁の話は大隅氏を招いた後の話なので、そうなりますが、それについては何一つ触れていません」

脱下「では、牧場経営者説も間違いでしょうね」

猿畑「陰謀論、トンデモ説には良くある事です」

177頁大隅清治氏コメント
「アメリカ政府としては、そういういきさつで反捕鯨運動が抜き差しならなくなり、そのときに動員したNGOもつぶすわけにはいかなくなつて、NGOがどんどんのさばってきたんでしょう」
177-178頁大隅清治氏コメント
「いえ、そのときにすでにアメリカ内の商業捕鯨はつぶしちゃっているわけです。NGOはそれで食べていかなければ行けないし、今更つぶせない。それに、政府としては、いろんな不満の捌け口としても利用できる。」

脱下「大隅氏の話だとNGOは、まるでアメリカという悪の組織の怪人みたいですね」

猿畑「元々、アメリカがNGOによって支えられる社会制度であるという点を大隅氏はどう考えているのかという根本的な問題があるんですが、まあ、「正史」をお浚いしましょう」

脱下「「正史」ですか…」

猿畑「一般的な歴史で語られる。この当時の出来事です。岡島成行氏の「アメリカの環境保護運動」を参考にします。アメリカでは1950年に既にダム反対運動が起きていましたが、1962年にレイチェル・カーソンによる『沈黙の春』が著述されます」

脱下「『沈黙の春』といえば、世界で始めて環境問題の概念を提示した書籍ですね、考え方を変えれば、人類は環境問題を意識してようやく半世紀になろうという程度の状態なんですね」

猿畑「この書籍の影響は凄まじく、8年後の1970年4月22日に最初のアース・デーが行われます。全米千五百の大学、二千の地域、一万の学校で集会が持たれたそうです。ちなみに、ニクソン大統領が十二万五千ドルの援助を行ったのですが、これはベトナム反戦運動から注意を逸らすためであるという説も有ります」

脱下「非難を恐れてはいたのでしょうか」

猿畑「おそらく、アメリカは国内世論を恐れていたのだと思います。大体、外からどういわれるよりも、身内から非難される方が特に戦争を仕掛ける側としては辛いと思いますよ」

脱下「しかし、この市民たちは何故に集まったのでしょうね」

猿畑「「アメリカの自然保護画運動」の148頁では反戦運動が当たり前になり、人権運動も黒人の主権が認められ始めて、次は環境へと流れ込んだという事情があるとされています、そしてアース・デーの成功から、アメリカのNGOやNPOの隆盛へと繋がり、有名なグリーンピースも1971年に反原発団体としてスタートしたそうで、この勢いが一九七二年の人間環境会議に繋がり、アメリカが一番熱心であったとされています」

脱下「そう言えば、この時代は世界的に色々な文化が隆盛を極めた覚えが有りますよ」

猿畑「そうですね、1960年代は世界的に学生運動、反戦運動、女性運動、人種差別撤廃といった「新しい社会運動」の時代でした。「科学技術や生産至上主義に基づく専門家支配(テクノクラシー)に対する抵抗」などと定義されているようです」

脱下「日本の学生運動やサブカルチャーもかなり影響を受けていますね。そんな世界的な出来事を反捕鯨の元に物凄く狭い世界として解釈するのは無理が有りますね」

猿畑「そうです、セカイ系と呼ばれる作品の様に、小難しい話を振り回している割に小さくまとまっている点はよく似ていますねえ。そうそう、当時アメリカのSST(超音速機)の計画が公害防止運動家…つまり環境NGO或いはNPOの抗議で大金を注いだ計画であるにもかかわらず頓挫しているんですよ」

脱下「おやおや、大隅氏によれば、環境NPOは反捕鯨で食ってるんじゃなかったんですかね。SST計画を台無しにした団体も環境で繋がるなら反捕鯨と無関係ってことはないでしょう」

猿畑「まあ、陰謀論とセカイ系も相性がいいんですよ。ちなみに、このSSTもベトナム戦争の非難をかわす為に捕鯨と共にスケープゴートにされたという珍説まで存在します」

脱下「うーん…、確かに…ただ…」

猿畑「歯切れが悪いですね」

脱下「一言、言わせて頂いていいですか」

猿畑「どうぞどうぞ」

脱下「つまり、SSTの計画をやめただけで、ベトナム戦争の批判を避けるのは無理があると思うのですが、先程の環境問題を盛り上げた目的がベトナム戦争を批判をかわす目的であれば、その指摘はあながち間違いとも言い切れないのではないでしょうか」

猿畑「なるほど、確かに捕鯨問題もSSTもその他の公害に関する出来事も含めて、盛り上げたのであれば、結果的にはそれは正しいという事になりますね」

脱下「ただ、SSTの計画を辞めたいと米政府が思っていたとは思えませんし、私の知る限りこの計画が頓挫したおかげで、大型輸送機が代わりの旅客機…つまりみんなが知っているジャンボジェットとして日の目を見た事実があります」

猿畑「つまり、アメリカ政府の焚き付けが燃え上がりすぎて、米政府の意図するベトナム戦争の非難をかわす目的と別の方向で火の手が上がってしまった」

脱下「そうですね、そう考えた方が自然ではないでしょうか」

猿畑「じつはですね、商業捕鯨禁止が米政府の陰謀であると言う説に、証拠はひとつもない代わりに、一部それらしい証言があるんです。ところが、それは曖昧な証言ばかりなのですね」

脱下「その証言の主は「捕鯨禁止を含む環境運動」に支援したのがベトナム戦争から世論を避ける目的が有ったのだという意味であった、若しくはそういう意図の発言を受け手が「捕鯨問題のみを指しているのだと解釈した」とも考える事が可能な気がします」

猿畑「なるほど、それは面白い仮説です。実は真田康弘氏が1972年の人間環境会議において、ベトナム戦争での枯れ葉剤使用の非難をかわす為に唐突に捕鯨問題を持ち出した件を否定しています」

脱下「なるほど、その話が正しくても環境問題を盛り上げる為の支援がベトナム戦争の批判をかわす為である事は否定されないですね」

猿畑「確かにそうなりますね、しかしながら真田氏のネット上のその件に言及する記述が少なく、具体的な記述に乏しいので、どうも使いづらいソースだったので、疑って信じない人も意外に多くて」

脱下「そういう方は頑なだから、如何なるソースを出しても信じないのでは?、もっと具体的な人間環境会議に参加した人の証言などは存在しないのですか?」

猿畑「それが、あったんですよ!。「生命系の危機 環境問題を捉えなおす旅」綿貫礼子著です、手元の本は1988年の判ですが、初版は1979年だそうです」

脱下「では、おねがいします」

参考
「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」吉岡逸夫 講談社 2011年
「アメリカの環境保護運動」岡島成行 岩波書店 1990年
「環境ボランティア・NPOの社会学」新潮社 2000年 第3章 寺田良一
「NASA航空機開発史」 新潮社 1987年 中富信夫
「国際情勢の見えない動きが見える本 新聞・テレビでは解らない「世界の意外な事実」を読む」PHP研究所 2001年 田中宇
真田康弘「米国捕鯨政策の転換:国際捕鯨委員会での規制状況及び米国内における鯨類等保護政策の展開を絡めて」
「生命系の危機 環境問題を捉えなおす旅」社会思想社 1988年 綿貫礼子
  1. 2012/12/11(火) 18:41:18|
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ほげいもんだいはグレーゾーン 第4回 日本一の無責任男はOKで世界一はNGの理由-2

猿畑「次は「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」で吉岡氏による、映画「ザ・コーヴ」の公開を支持する人々に対する苦言…ですよね」

236-237頁
「表現の自由を応援する文化人たちも、応援するだけでなく、その表現を検証する必要がある。ただ、表現の自由を唱えるのは簡単だ、問題はそれに対する責任だ。」

猿畑「綿井健陽氏は太地町他の要請で、公開がままならない状態になっていた『ザ・コーヴ』に関して、もしも太地町でこの映画が公開されることがあれば、その時にリック・オバリーや監督等は、地元住民のあらゆる批判や意見に耳を傾けて、説明や反論を充分に行ってようやく製作スタッフは「太地町民の『表現の自由』の機会を尊重・保証したことになると指摘しています。綿井氏も表現の自由の元に『ザ・コーヴ』の公開を求めた一人ですよ」

脱下「責任も検証も充分に成されていますよね、吉岡氏の方が余程無責任でしょう」

猿畑「一応、吉岡氏も創出版のイベントには行ってたらしいんですが、頑なな人みたいですからねえ」

脱下「困った人ですねえ、大体吉岡氏はザ・コーヴの公開で漁民が自殺したらという仮定をしていましたが、もし公開を阻止された事で劇場主が首をつったらどうするんでしょう、かなり小さな劇場が多いんですけどね」

猿畑「今の日本ではシネコンが幅を利かせて、小さな劇場には死活問題なんですけどね」

脱下「そろそろ、本当の事を言って頂けませんか。この本について大体語ってしまった気がしますが、それは本当の目的ではないでしょう」

猿畑「ふふふ、実はこの本の白眉は、鯨食害論の生みの親である日本鯨類研究所の大隅清治氏の膨大なコメントなんですよ、このコメントにほぼ一章費やしています」

脱下「ああ、プロバガンダの本尊をソースにしちゃったんですね、今までの他の人たちの失敗のパターンを踏襲しているじゃないですか、では吉岡氏は…」

猿畑「大隅氏のついでだったんです」

脱下「あなた、鬼ですか?」

猿畑「では、「第四章 科学が覆す白人の常識」で語られる捕鯨の常識を覆しましょうね」

脱下「たとえ、嘘でも政治的に不利になるのであれば、覆さなくていいんだと言う人も居るんじゃないですか?」

猿畑「簡単に暴かれる嘘なんか、相手に通じません。鯨食害論なんて最初から通じていなかったんですよ、だから暴いてさっさと放棄させてしまいたかったんです、見え透いた嘘なんて恥の上塗りにしかならないんですからね」

脱下「まあ、その場での損は長期的に見て損かどうかという事ですか?」

猿畑「アンクだって、損だったとか言ってたけど、最後には映司と組んだのは特だったと認めたじゃないですか」

脱下「巨視的な見方も必要なんですよね」

猿畑「まあ、そういうことです」

脱下「第四章で大隅氏の前に国立水俣病健康センターに水銀の件で問い合わせていますね」

猿畑「基礎化学研究部生化学室長の安武章氏は159頁で『ザ・コーヴ』の指摘は早すぎる、答えが出るまで待って欲しい、と語ってはいます。科学者としては当然の姿勢ですね」

脱下「大体、科学って1か2だけの答えがある訳じゃないですからね」

猿畑「安武氏は無機水銀が有害であるという説もあるけれど、結論は出ていませんとしているのですが、この章のタイトルが「無機水銀で人は病気にならない」ですよ」

脱下「タイトルで断言してるじゃないですか。「結果は出てない」と言ってるのですから、それを尊重しなければいけないでしょう」

猿畑「そして、163頁の大隅氏登場の章のタイトルは「日本たたきが目的だ」です」

脱下「こちらは物凄く尊重してますね、不公平ですよ」

164頁大隅清治氏コメント
「本当に絶滅しかかっているイルカに対してはまったく行動を起こしていない。たとえば、中国の揚子江カワイルカ、流域の社会開発による環境汚染などで実質的には絶滅しているようですけど、それに対してはこれまで保護運動をやっていない。もう一つ。メキシコにパキータという小さなイルカがいるんですが、これに対しても保護活動はやっていません。日本たたきが目的なんじゃないですか」

猿畑「目的なんじゃないんですか?って、清々しいほど簡潔ですね」

脱下「ただ、この事例が事実であったとしても、日本たたきへ直結はしないのではないですか」

猿畑「たしかにそうですね。ちなみにパキータって、どのイルカなのかと思ったら、コガシラネズミイルカという種類でした」

脱下「猿畑さんが知っている、という事は実在する種類なのですね」

猿畑「というか、謎の種類ですよ」

脱下「えっ」

猿畑「新種で…といっても、ここ30年ぐらいの新種を新とは呼びづらいとは思いますが、私の子供の頃の本には詳細が不明であるような記述がありましたね」

脱下「貴方は子供の頃からそんな本ばかりを読んでいたんですか」

猿畑「雀は百歳まで踊りを忘れないんですよ、そう二つの種類の共通点は限られた生息域にしかいない種であるという事です。何処かの海域で死滅しても、他で生息しているから絶滅の危機にあるとは言い張れない種類です」
脱下「でも、片方はまぼろしの種類なんでしょう?」

猿畑「そうですね、みた人も殆どいません、手元の「クジラ・イルカハンドブック」(平凡社)でも生態は殆ど解らないと、記述に仮定が多いんですね、保護以前に、調査をしないといけない段階ですよ。そして揚子江カワイルカは中国の内陸にしかいない種類です。中国の内陸のイルカの生息域で何かをやるといっても…」

脱下「中国といえば、高速鉄道の事故が起きても埋めてしまうような行政がまかり通っている国だから、イルカの保護をしたいと言っても応じてくれるのでしょうか?」

猿畑「無理でしょうねえ、情報公開も今一つで精度も低いから、中国で発掘された古生物の資料の検証が出来ないとか、標本の偽造も多いらしくて。ちなみに、先程のハンドブックでも最近まで欧米の研究者が生息域へ近寄れなかったと記述されています。とりあえず、日本が保護の協力をしていたんですが、絶滅してしまいましたね」

脱下「日本が協力してて、絶滅したんですか」

猿畑「そういうこともありますよ。大隅氏の指摘はもっともなようで、実はかなりの無茶ぶりを吹っかけているわけですね」

脱下「また、この二種類は日本の捕鯨行政と何の関係もない種類でもありますね」

猿畑「ちなみに、コガシラネズミイルカ…つまりバキータに関してはグリーンピースの人がブログで言及していましたよ、IWCでほんの少ししかバキータイルカについて取り上げなかったのが遺憾だと、IWCは国際捕鯨委員会ではなく、国際鯨類委員会になるべきだと」

脱下「バキータの保護に本腰を入れたら、IWCでは捕鯨を語れなくなるから、困るのは日本ではないですか?」

猿畑「そうなりますよねえ」

参考
「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」吉岡逸夫 講談社 2011年
「創」2010年8月号 創出版
*「和歌山県太地町の人たちは映画をどう考えているのか?」綿井健陽
「クジラ・イルカハンドブック」S・レザーウッド、R・リーヴス(訳、吉岡基、光明義文、天羽綾郁)平凡社 1996年
「グリーンピースのオーシャンブログ 海洋環境保護の最前線より」2007JUNE「絶滅が最も恐れられているバキータイルカに15分…」佐藤潤一
  1. 2012/12/11(火) 18:40:34|
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ほげいもんだいはグレーゾーン 第4回 日本一の無責任男はOKで世界一はNGの理由-1

猿畑「こんにちは、猿畑金三郎です」

脱下「こんにちは、脱下右狂でございます」

猿畑「ついに、最後になりました」

脱下「捕鯨の常識に駄目出しする「捕鯨問題はグレーゾーン」も最後ですか」

猿畑「実はこの連載前回ので終わらせて、オマケで暇泉くんにやってもらうつもりが、趣旨が変わりました」

脱下「暇泉くんの立つ瀬がないですねえ」

猿畑「まあ、仕方ないですね。最後の書籍は「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」(吉岡逸夫 講談社 2011年)です」

211頁
「そうかな。私は何か差別的なものを感じるんだけどな。アメリカはアジア人に対しては枯れ葉剤を撒くし、原爆を平気で落とす。あれが白人のドイツ人だったら、原爆を落とさなかったと思うんだ。この『ザ・コーヴ』もなにか日本人たたきのような気がするんだけど、フェロー諸島では、差別意識のようなものは感じないか」

猿畑「と、吉岡さんは聞いたそうです」

「そうだね、フェローでは差別意識は感じないけど、そういうことはあるかもしれないね……」

猿畑「フェロー諸島で会ったフリージャーナリストはこう答えたそうです」

脱下「また、漠然とした答えですねえ」

猿畑「実は、彼自身の取材では、これ以上人種差別を証明するような事実を引き出せていません」

脱下「えっ、タイトルに偽りありではないかと…」

猿畑「シーシェパードの人達との噛み合わない会話は多数引き出しているんですけどね。実は吉岡さんは白人が捕鯨するフェロー諸島にはシーシェパードは妨害してないんじゃないかと取材しに行ったら、しっかり妨害していたと言う…」

脱下「シーシェパードはフェロー諸島ではイルカが嫌がる音波を出す道具を投入しているんですね、太地の妨害よりも実戦といえる活動なのでは?(202頁)」

猿畑「ただ…、イルカが嫌がる音波を出すには膨大な電力が必要なので、イルカ漁で追いつめる時に使う鉄パイプをガンガン叩く行為の方が効果があるようです。つまり、無駄な努力ですね」

脱下「では、イルカ漁でパイプをガンガン叩く向こうで、シーシェパードがパイプをガンガン叩いていたら、どっちがどっちだか見分けられませんね」

猿畑「そりゃ傑作だ、結局吉岡氏はこう結んでいます」

235-236頁
「彼らだって、反捕鯨団体から講義を受けている。イルカ食が正当とされているわけではないが、主張することで自分達の食文化を攻撃から守っているのだ。その意味での”OKだ。
反対に、日本は、映画『ザ・コーヴ』で非難されたり、南氷洋で調査捕鯨を休止せざるを得なくなったりと、どんどん追い込まれているように見える。世界のほとんどの国は自己主張の文化のなかにある。日本のような謙譲が美徳の国は少ない。」

猿畑「南氷洋から撤退した一因には、予算不足、つまり利益が出ていないという状況もあるんですけどね」

脱下「しかし、凡庸な結論ですねえ」

猿畑「実は件の『ザ・コーヴ』のリック・オバリーはインタビューに「太地町の人たちももっと自分たちを主張した方がいいと思う」と答えているですよ」

脱下「つまり、吉岡氏は相手が指摘したことを、膨大な取材の果てに再確認しただけなんですか?」

猿畑「まあ、そうなりますよね、ちなみにこの件に関して、ジャーナリストの綿井健陽氏は普段から表現手段をもち、メディアに取り上げられる立場からの傲慢な考え方ではないかと切っています」

脱下「良く見たら、吉岡氏もオバリーに似た事を言われていませんか?」

73頁リックオバリー氏コメント
「いわゆる日本版の『ザ・コーヴ』ガ撮られてしかるべきではないか。日本の映画人スタッフによる映画が作られることが必要なのではないか。当然、水銀汚染の事実を描くことも」

猿畑「微妙に違いますねえ。これだと、日本でもイルカ漁の避難をするべきだと取られてしまいます」

脱下「多分、オバリー当人はどっちでも大差ないんじゃないかと、ただ自己主張すべきだと切り返していたら、この本の着地点は本当にそこへ来たのか疑問です。あと水銀問題云々は?」

猿畑「太地のイルカ肉からWHOの基準を超える水銀が出たものの、さしあたって太地町民に影響が出ていない訳ですね、オバリーや「ジャパンタイムス」の記者は、安心して食べて大丈夫だとするための嘘だと決めて掛っています。問題は、日本のマスコミで本当に安心して食べて大丈夫だと言う論拠に使うことが多くて、影響が出てないのは事実なんですけどね」

脱下「嘘だと、頭から決め付ける姿勢は問題ですが、指摘された通りの意図で報道するマスコミもどうなんでしょうねえ」

猿畑「正しくは、想定外の状況だから調査中なんです。鯨やマグロにはセレンと言う物質が含まれるから、それが無効化しているという話で大丈夫と言うお話で締めくくられるんですが、実際にはセレンは微量なもので、そこまで利くものなのか…」

脱下「昔、ある受けがいいニュース番組があって、最後にキャスターの一言がつくんですが、真実を報道するべきマスコミに最後の一言は要らないと言う批判がありましたが、これはその最後の一言…つまり事実かどうかも分からない感想の部分がただただ噛み合ってないという最悪の状態ですね」

参考
「白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由」吉岡逸夫 講談社 2011年
「創」2010年8月号 創出版
*「和歌山県太地町の人たちは映画をどう考えているのか?」綿井健陽
  1. 2012/12/11(火) 18:39:56|
  2. 捕鯨問題
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