楽しい番外地

アメーバに本体がある「腐ってやがるプログ」から一部コンテンツを晒す為に作られたブログです。 隔離と言っちまえば隔離かな・・・。ランド丸チーズ第二支部です。 尚コメントなどの返信は相当遅いでしょう。管理が適当だから(ヲイ)。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

おさらい珍さんその3

珍さん「珍さんが行くの酒田珍時他二名です」

神留羅「紹介が雑すぎるある!」

珍さん「だってほもゾーンのオマケコーナーだしな、こんなもん適当にやってりゃいいんだよ」

金八「えーと、三度目ですが、僕たちがほもはグレーゾーンで語られたことを、池上彰さんの解説を引用して再度解説する訳ですね」

珍さん「毎回見てれば、そんな説明もいらねえだろ」

「最新ニュースが一気にわかる本」池上彰 講談社 2000年
*第六章 クジラを食べたことがありますか?-日米捕鯨摩擦
161頁
「商業捕鯨が禁止されて以来、クジラの数は回復してきていると言われています。このため、増えすぎたクジラが大量の魚を食べ、魚の資源が減り始めているというのが日本側の見方です。」

珍さん「これはほもゾーン2で説明して、否定しただろ」

金八「3で使うんで、こっちに来たんですよ」

珍さん「ヨッジスの間接効果がどうとか、逆行列がどうとか解らねえよ」

金八「実際問題として、クロミンククジラが増えたのは他の大型の鯨が減って、その餌が余った結果なんですよ」

神留羅「何が酷いって、現在進行形のように増えているとか抜かしていたくせに、40年近く増加が停止してたある、詐欺ある。増えた増えた詐欺ある」

金八「ちなみに、この時にオキアミを餌にするアザラシやペンギンも増えたそうです」

珍さん「じゃあ、大型の鯨を増やす為に補ペンギンや補アザラシもしないといけないな、でないとミンクを捕ってもペンギンやアザラシが増えるだけだもんな」

金八「結局、クロミンクもペンギンも減り始めたらしいですよ」

神留羅「捕らなきゃいけない、とか言ってたけど減り始めたら取り分を失ってがっかりしてるんじゃないあるか」

金八「年間2000頭ミンク鯨を捕っても大丈夫だというのは、増えた状態からの逆算だから減り始めたら、これも減るでしょうね」

珍さん「しかし、仮に回復してある程度資源がある鯨類は、例えばクロミンク自体は充分資源があるから、譲歩しても良さそうなもんだけどな」

金八「当時は予防原則で保護したらしいですよ」

神留羅「つまりは捕鯨の影響が大きすぎたから、充分生息してても、その危機まで加算されたあるな」

金八「あと、調査捕鯨で1000頭近く獲りつづけているから、却って保護を解除したくないんじゃないかと…」

珍さん「まあ、保護しているのに裏技で上限のほぼ半分捕るなんて、保護の実効性の意味が問われちまうしな」

神留羅「水産庁は変に欲張りすぎて、却って立場を悪くしてる気がするある」
スポンサーサイト
  1. 2012/11/29(木) 18:32:24|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第三回 そうじゃなかったんだ!学べぬニュース-3

猿畑「話を進めます。アメリカにおいてはNPOやNGOと言った寄付金を資金にした市民団体が多く存在する訳ですが、これらNPOは様々な社会制度を動かし、小さな政府の実現に一役かっています。たとえばハーバード大学は世界最古のNPOです、後はナショナルジオグラフィックの全米地理学協会、メトロポリタン美術館など全部NPOなんですよ、展示する美術品の購入に寄付金が使われているので、美術品の下に書かれている人名は寄付を行った方々の名前なのだそうです」

名無し「社会制度は国の税金の方が安定してるんじゃないですか?」

脱下「確かにそうでしょう、しかしながら国の財政を圧迫しないで済む訳で、また逆に市民の利益の為に国の意向に沿わない事になっても団体の存続が望めると言う利点が望めるのではないですか」

名無し「そんな団体は必要ありません」

猿畑「そんな事はありません、最初の方で語った飯館村の事例でもわかるように、国の組織以外にもちゃんとしたNPO組織があれば、知識の多元化が可能になります。むしろ今こそ必要なのではないでしょうか」

脱下「まあ、我が国の政府がそういった団体に辛いのも事実なんですけどね」

猿畑「実は…、池上さんは環境問題の対策のために、こういった団体が必要なのではないかと語っているのです」

脱下「えっ、そうなんですか?」

猿畑「「武器なき環境戦争」の205から207頁において、ただそのままNPO団体を作ろうという話にはなっていないのと、関連する品物の価格にポイントを上乗せして…これはNPO団体への寄付のシステムを参考にした旨を池上さんが自ら語っています。ちなみに池上さんはクレジットカードで買い物をする度にユニセフに寄付できているそうです」

脱下「そのまま寄付というのは、寄付文化に馴染まない日本人に向かないと考えたのか、敢えて日本人向けの方法を提示する点には池上氏の見識の確かさを感じますね」

名無し「買い物をするだけで、良い事をしたという、偽善的な喜びを利用する訳ですか」

猿畑「やらない偽善よりやる偽善ですよ、お金がなければ何も出来ません」

脱下「しかし、優秀なスタッフや器材が必要になれば、それだけ寄付金が必要になるんですね」

猿畑「そういう事です、ただ資金調達の為にパフォーマンスが激化する団体も出てきてしまう、という問題がある訳です」

脱下「ですが、仮にもシーシェパードの活動が成り立つのは、調査捕鯨の妨害に公益性を認める人々が存在すると言う事になりますね」

猿畑「実際、日本の調査捕鯨は調査に名を借りた商業捕鯨であり、国際社会はそういう姿勢をウソでアンフェアであると解されるという話もありますね」

脱下「そういう事実こそ伝えなければいけないのではないですか」

猿畑「そうですね、でないと本当に訳が分からなくなりますよね」

脱下「しかし、そうなるとシーシェパードの妨害は調査捕鯨の悪評に乗じた宣伝そのものですね」

猿畑「ああ、そうですね、存在をアピールして寄付金を集める訳ですから」

脱下「そういえば、私は環境保護団体は様々な団体から大金を受け取っているから、妨害活動を行っているという話を聞いた事があるんですが、大金を受け取っていたらそもそも、妨害活動もパフォーマンスも必要ないですよね」

猿畑「そうですね、妨害しているうちは、活動資金が必要な状況とみるべきでしょうね」

脱下「日本の調査捕鯨を妨害してから寄付金が増えたというのであれば、尚の事ですね。大金を貰える状況で、かなり苦労して南極海で妨害する利点は皆無です」

猿畑「不敬な海の海賊も迷惑な団体ですが、正体不明の団体という程のものではありません。逆にそれを理解不能なものとして棚上げしてしまっては、有効な対策も立てられないのではないですか」

名無し「何をいうんですか、大体聞いていれば池上さんにいちゃもんばかりつけて、あの人はテレビで鯨増えて魚を減らすとも言っているんですよ」

猿畑「そんな…いちゃもんではありませんよ、強いて言えばアドバイスですよ」

脱下「そうですね、確かに「こうしたらもっと良いのに」というのはアドバイスですね」

猿畑「ちなみに私は昔、他人にアドバイスしたら、その人の友人に「命令しないでよね!」とかいわれた事があります」

脱下「猿畑さんはプライベートな人間関係はかなりグダグダなんじゃないですか?」

猿畑「細かい事は気にしないでください」

脱下「鯨害獣論は以前話題にしましたが、科学的に穴だらけという結果になりましたよね」

猿畑「そんな説をテレビ「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」で池上さんが紹介していたんですよね。もっとも私には「ミンククジラは世界中で百万頭」と言う所でフリップに描かれたミンククジラの画が違っていたのが突っ込みどころでしたけどね」

名無し「間違っていません、ミンククジラの鰭の白い模様まで描かれていたのに」

猿畑「そうですか?」

名無し「何がおかしいんですか、そんな詳細な部分まで再現していたのに」

猿畑「残念でした。実は北半球のミンククジラにはその模様があるんですが、南半球のミンククジラにはそれがありません、なぜなら餌が違うからです」

脱下「それは、餌が違うだけではないのでは?」

猿畑「はい、まず種類が違います。南半球…いや南極のミンククジラはクロミンククジラという別の鯨です。北半球のミンククジラ…こちらはナミミンククジラとも言いますがね手鰭の白い模様は魚を幻惑して集めるための模様だという説が有力です、ペンギンやザトウクジラにも白い模様があるじゃないですか、あれは魚を集める進化の結果です。ところが南極のクロミンククジラには殆どオキアミしか食べないから模様がないんですよ…フフフお分かりですか」

脱下「というより、別種なら、両方で百万頭というのも無意味な数字ですね」

猿畑「そうですね。鯨の場合生息範囲が広いので、仮に同一種がトータルで沢山生息していても、海域によっては滅びに瀕しているものもあるので、全部で何万頭という数字で絶滅の危機にないという説明たりえません。例えばコククジラはアメリカの沿岸では保護の成果で充分に増えましたが、日本やロシアなどのアジア方面では僅か100頭程度で風前の灯火です。でも、それらを合わせてトータルな数だけを引用すれば、全く危機がないというミスリードが出来る訳です」

脱下「つまり、生息域が広い海洋哺乳類の本当の意味での数は海域毎で見ないと分からないという訳ですね」

猿畑「基本的に、ある海域で滅びたからって、鯨が融通されてくる訳じゃないですからね。ちなみに…南半球のミンククジラが別種だと言う研究は日本の調査捕鯨…厳密に言えば1964年の試験操業で日本の鯨類研究所が明らかにしたことです」(ちなみに南氷洋でのクロミンククジラの捕鯨開始は1971年)

名無し「日本の捕鯨は科学に貢献しているんですね」

脱下「その科学を広報で無視していたら意味がないと思いますけどね」

猿畑「むしろ科学の信頼を貶めている気さえしますね。ただ、気になることがあるんですよ」

脱下「なんですか?」

猿畑「実は池上さんの著書を色々当たったんですが、鯨が増えすぎて魚を食い尽くすという話を記述している本を見つけられなくて…」

脱下「長く残る自分の書籍にその説は記述したくないのでしょうか」

猿畑「ところが、ようやく見つけたんですよ。2000年に講談社から出た「最新ニュースが一気にわかる本」です」

「最新ニュースが一気にわかる本」池上彰 講談社 2000年
*第六章 クジラを食べたことがありますか?-日米捕鯨摩擦

161頁
「商業捕鯨が禁止されて以来、クジラの数は回復してきていると言われています。このため、増えすぎたクジラが大量の魚を食べ、魚の資源が減り始めているというのが日本側の見方です。」

脱下「良く見ると断定していませんねえ、しかも12年も前の本だし」

猿畑「私が知る限り、この一冊こっきりでした。池上氏は鯨害獣論…、鯨食害論というべきか、この説を然程重視してはいない気が…、私の推測ですがね」

脱下「でも貴方はその推測で事件を色々解決しているじゃないですか」

猿畑「そんな、右狂さん…、誉めても何も出ませんよ」

脱下「事実を言ったまでです」

名無し「私もここの二人の刑事も実在しないので、事実も糞もありませんがね」

暇泉「あのー、猿畑さん南極にも鰭に模様があるミンククジラがいますよ」

猿畑「ん…暇泉くん居たの?、そんな事は知ってます。それはドワーフミンククジラという亜種で、現在捕らない事になっています。北半球の種類に近縁でクロミンククジラと住み分けているらしいですよ」

暇泉「でも、あんなに白い模様の件を強く言ってるじゃないですか?」

猿畑「現在捕っていない種類上に、全体からすれば少数だから無視しても大丈夫です」

脱下「では、南氷洋には二種のミンククジラが生息しているんですか、実に面白いですねえ」

猿畑「ちなみに、ドワーフが亜種だと突き止めたのも手ビレの白い模様の役割も鯨類研究所の知見です」

脱下「ああ…、日本の調査捕鯨も本当に科学に貢献しているんですね」

猿畑「ですが、科学の確実性を高めるには複数の組織の情報ソースと比較するのが一番です。日本だけの研究では確実性が低く、信頼性も低いと見なされているようなのですが、更に上部組織の水産庁が広報で嘘をついていたら、その信頼性はがたおちです」

脱下「まったくですね」

「最新ニュース解説 教えて!池上さん」池上彰 毎日新聞社 2011年
「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」2010年7月21日放送分
「武器なき“環境”戦争」池上彰、手嶋龍一 角川グループパブリッシング 2010年 
「最新ニュースが一気にわかる本」池上彰 講談社 2000年
*第六章 クジラを食べたことがありますか?-日米捕鯨摩擦
「アメリカ人の政治」吉原欽一 PHP研究所 2008年
「ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?」柳沢有起夫 新潮社 2009年
「捕鯨に生きた」大洋漁業南氷洋捕鯨船団の記録を残す会 成山堂書店 1997年
  1. 2012/11/29(木) 18:31:34|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第三回 そうじゃなかったんだ!学べぬニュース-2

猿畑「池上氏が如何に素晴らしい方でも人間である以上間違いもあります。そう、ある観念に取り付かれるとアウトプットがおかしくなってしまうとか、或いは自らの仮説に固執するとか…、たとえば「池上彰の学べるニュース1」(海竜社 2010年)では141頁から「そうだったのか!マグロ」という項があるんですが、最初はクロマグロの減少と規制の話で、「日本人にはクロマグロが高く売れる」とまあ明らかにクロマグロの減少が日本人の消費による事実を記述しているのですが、150頁から「ほかのマグロは大大丈夫?」という話になってから、「あながち日本人のせいとも言えません」という話に持っていくんですよ」

脱下「マグロのトータルな消費でいえば、キハダなどのツナ缶の消費もありますからね」

猿畑「世界中で食べるから、マグロが減るという落ちになっているんですよ」

脱下「いや、クロマグロが減ったのは明らかに日本人が消費するから捕るという乱獲なのに、そんな結論になるんですか?」

名無し「日本人が捕った訳じゃないから悪くはないんです」

猿畑「なんか、釈然としませんね。明確にデータを出しておきながら、そっちへ結論を持っていくというのは、日本が悪いという結論をだしたくないんでしょうね」

脱下「困った話です」

猿畑「ちなみに「シーシェパードの正体」(扶桑社)において佐々木正明氏は、187頁でボスのポールワトソンは日本の森羅万象に魂が宿るという思想に尊敬の念さえ抱いており、人種差別的な思想はないと指摘されていますね、宮本武蔵を尊敬しているのでオペレーションムサシという作戦名をつけているとのことです」

脱下「まあ、キリスト教の羊飼いさんは何処へ行ったんでしょうねえ…、ただそれは日本に対して極端に偏った思い入れを持っているという事でもあるのでは?」

猿畑「犯罪というと、悪意を持つからと短絡的に考えてしまうんですが、現実には好意が元になっている場合もありますからねー」

脱下「ストーカーなどは、その最たるものですね」

名無し「スカート捲りとか」

猿畑「さしずめ、アディギル号はスカートの下を覗く鏡ですか?、しかし池上さんがシーシェパードの行動原理をそのように解するのは、基本的にアメリカ人に対してそういう傾向があるという指摘をしている訳ですよ、早い話アメリカはキリスト教の理想に基づいて建国されたので神に祝福されていると考えていて、自ら世界を指導して行くという神聖な使命を持っていると発想するようになった、その為にイラク戦争も世界に民主主義を広めるという善意の使命に基づくのだと説明してますね」(「そうだったのか!アメリカ」集英社 2009年 82頁)

名無し「それはあながち間違っていないのではないでしょうか」

脱下「確かに…、ポールワトソンに限らず、善意の押し付けの様に見える部分は多々有りますからね…、ただ名無しさんはそれを認めたら、欧米人の反捕鯨は悪意に基づくという説を翻した事になりますが」

猿畑「確かにそういう傾向があるような気はします。しかしながらそれは傾向であって、理由とは言えないのではないでしょうか…、例えばある事件がありました。犯人はなぜ犯罪を犯したのか?、怒りっぽい人だったからと述べたのであれば、その人の傾向を述べたに過ぎません、一因を示してはいても動機とは到底呼べません」

脱下「なるほど、その通りですね」

名無し「素晴らしい、あなた方は反捕鯨は飽く迄も善意であるというのですね」

猿畑「何が素晴らしいのかわかりませんが、善意の押し付けであっても迷惑は迷惑ですよ」

脱下「逆に感情論だと言い張るなら、善意の押し付け説の方が理に適ってるんじゃないんですか?、感情論であるといい切るのも微妙な情勢ですが」

猿畑「池上さんの文章に戻りましょうか」

126頁
「クジラやイルカなどの海の生き物を救おうという訴えは、これを支持する人や会社があり、シーシェパードが過激な活動をして、世界で大きく報道されると、世界から資金が集まります。
活動が報道されて活動資金が集まり、この資金で新しい船を買って捕鯨を妨害するというパターンが続いているのです。」

名無し「別にこれは間違ってはいませんよ、というか間違いないでしょう」

脱下「むしろ、鯨を保護したい人々の感情に訴えたビジネスライクな趣さえありますよ」

猿畑「そう、これは間違っていません」

名無し「正しいのに難癖をつけるんですか、あなた鬼ですか」

猿畑「えー正直言って、この解説最大の問題は環境保護団体がどのように活動しているのかという背景を説明しないまま、シーシェパードだけの話として語っている点にあると思うのです」

脱下「ほう」

猿畑「右狂さん、たとえば民間軍事会社といわれて、解りますか?」

脱下「うーん…漠然としか解りませんね」

猿畑「漠然と解った状態で、シーシェパードだけの説明が行われているのです…、がそれでは反捕鯨の在り方が全くみえません」

脱下「確かに、民間軍事会社が如何なる企業か知らない人に、その会社の活動内容だけ説明するようなものですね」

名無し「訳の分からない連中なのだから、それでいいんですよ」

猿畑「良い訳がありません、逆に普通のNGOや環境保護団体が誤解されてしまうじゃないですか」

脱下「良く見たら、この文章シーシェパードが一応NPOと呼ばれる団体であるということには全く触れていませんね」
猿畑「まずは、こういった団体が成り立つバックボーンから説明するべきでしょう」

名無し「民衆はそんな小難しい話を望むでしょうか?」

猿畑「別に難しくもなんとも有りません、欧米にはキリスト教由来の寄付文化が存在するのです」

脱下「ノブレス・オブリージュが根づいている国ですから、人々のためにお金が集まる訳ですか?」

猿畑「寄付金に対する、税金の控除もあります、むしろそちらの方が重要でしょう」

脱下「なるほど、あとシーシェパードはNGOでもあるんですよね」

猿畑「どちらも然程変わりません、非営利組織がNPO、様々な国の枠を超えて活動する団体がNGOぐらいに考えれば良いと思うんですが、多分それで正しい筈です」

名無し「何となく心もとないですね」

参考
「最新ニュース解説 教えて!池上さん」池上彰 毎日新聞社 2011年
「池上彰の学べるニュース1」池上彰+そうだったのか!池上彰の学べるニューススタッフ 海竜社 2010年
「そうだったのか!アメリカ」池上彰 集英社 2009年
「シーシェパードの正体」佐々木正明 扶桑社 2010年
「アメリカ人の政治」吉原欽一 PHP研究所 2008年
  1. 2012/11/29(木) 18:30:49|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第三回 そうじゃなかったんだ!学べぬニュース-1

猿畑「こんにちは猿畑金三郎です」

脱下「脱下右狂でございます」

名無し「貴方の…乾いてますね…」

猿畑「一人増えてますね」

脱下「貴方、誰ですか?、手からローションを滴らせて」

名無し「気にしないでください」

猿畑「そんな事をいわれても、このローションなんなんですか?」

名無し「乾いているかと思って…」

脱下「貴方は農水省の御用学者の某教授では…、菌の専門家の・・・」

名無し「!それは違います…、というか、もし仮に学者だとして、当人に御用学者だと名指しで呼ぶのは失礼な気もしますが」

猿畑「私達は刑事だからカマをかけるのが好きなんですよ」

脱下「職業病で、他意はないんです、取りあえず「名前が出ない男」ということで」

名無し「そうです、私は名前以前にそもそも実在しません」

猿畑「ところで、私は実は昔ですね…彼女に、「貴方は私の敵なの味方なの?」と問われた事があるんですよ」

脱下「…いや、それ彼女じゃありません、猿畑さんの片想いじゃないですか?」

猿畑「じゃあ、それでいいです、兎に角そう言われた事があります」

脱下「相当酷い事をしないと、そういう事は問われないのでは?」

猿畑「さて、問題ですグリーンピースは敵ですか、味方ですか?」

脱下「えーと、捕鯨を妨害したり、鯨肉を盗んだり、敵のような気もしますが」

名無し「グリーンピースは日本叩きを目的にした敵ですよ」

猿畑「さて…ところが、日本政府に核燃料輸送船の航路を教えたのもグリーンピースなんですね、あと件の泥棒騒動でも実はグリーンピースの弁護士は捕鯨船内の鯨肉横流しを100パーセント立証てきていたそうです」

名無し「でも敵ですよ」

脱下「へえ、そうなんですか?」

猿畑「さらに福島原発の放射線量の調査を行って、飯館村の放射線データが県の調査と一致した事で、グリーンピースのような批判的な団体の調査と政府の調査が一致した事で、政府の調査結果が正しかった事を証明しており、その存在意義を明確なものにしています」

脱下「なるほど」

名無し「人々は政府の結果だけを信じていればいいんですよ」

脱下「しかし、南極海での妨害活動はあまり誉められた行為ではない気がします」

猿畑「確かに、ただグリーンピースが巷間言われるような、悪の組織ではない事だけは理解できたかと思いますね」

脱下「というか、そういう見解って日本国内だけなんじゃないでしょうかね、名無しさんのような人の吹聴で」

名無し「……」

猿畑「兎に角、日本では環境NGOやNPO自体に馴染みがないんです、その前提を無視して団体の特色だけを語るのはどうかと思う訳ですよね」

脱下「今回は、そういう前提がない解説が遡上に上がるんですね」

猿畑「そう、今回は「最新ニュース解説 教えて!池上さん」(2011年毎日新聞社)です」

脱下「あの池上彰さんをネタにするとは…」

名無し「ところで、毎回見ていますが、わずか数頁の記述に難癖を付けていませんか?大人気ないですね」

猿畑「たとえ数頁でも影響力のある方々の記述ですから、ほおって置けないんですよ。それに今回、大人気の池上先生なので他の書籍も用意しました」

脱下「それは、総体的に池上さんの記述に問題があるんですか?、それともあまりに少なくて他の本からネタを持ってこないと苦しいんですか?」

猿畑「うふふ・・・それはお楽しみに」

脱下「池上氏といえば、テレビでも捕鯨問題について語っていましたね」

名無し「素晴らしい解説でしたね」

猿畑「今回そちらにも触れようと思います。とりあえず教えて!池上さんの123頁から「シーシェパードってどんな団体なの?」という項が始まります」

脱下「これ、割と子供向けの書籍のような気がしますが」

猿畑「実は、池上先生はあまり捕鯨問題を語ってはいないんですよ」

脱下「実は関心がない?」

猿畑「それはわかりません、とりあえず」

124頁
「シーシェパードという団体の名前の「シェパード」とは「羊飼い」のこと、「シー」は海ですから「海の羊飼い」という意味になります。
でも、これだと何のことだかわからないですね。キリスト教の『新約聖書』の中に「羊を守る為に良き羊飼いは命を捨てる」という意味の言葉があります。この場合の羊とは「弱い者」の意味。羊飼いは、弱者を助けるために命を捧げたイェス・キリストのことを指します。つまり、この団体は海にいる弱き生き物を救うイェス・キリストのようなつもりなのです。」

名無し「なんという連中でしょう、自分達をキリストのつもりとは、きっと日本人を卑下しているんでしょうね」

脱下「というより、この場合の弱き者って人間そのものを指した筈です。そして、羊飼いはキリストそのものを指すのであれば、シーシェパードはキリストそのもの、神の子を名乗るなんて不遜そのものです。そんな団体が支持されるのでしょうか」

名無し「でも、猫玉さんは「猫の子」を名乗っていますよ」

猿畑「なんて不遜な奴でしょう、偽証罪で猫玉の逮捕状を手配しましょう」

脱下「猿畑さん、猫玉なんかどうでもいいことです、それよりシーシェパードですよ」

猿畑「これは失礼、右狂さんの指摘の通り、猫玉が「ぼく猫の子ニャー」というように、この説を鵜呑みにするならばシーシェパードは「我は神の子」と名乗っているのと一緒です、そんな団体をキリスト教徒が仮にも支持するでしょうか?」

脱下「大体、海賊旗や髑髏マークを掲げる神の子なんて聞いた事もありませんね。あとシーシェパード白人優位団体説も聞きますが、日本人を構成メンバーに加える白人優位団体というのもどうかと…。KKKが黄色人種を構成員に加えるようなものですよ」

猿畑「実は、シーシェパードサイドからはそれに類する話は全く出ていません」

脱下「この説は、根本的に間違っている気がします」

名無し「池上先生を疑うんですか、テレビに出ている権威ですよ」

猿畑「確かに、池上先生は素晴らしい。難しい話をかみ砕いて説明するのも才能です、それに関しては尊敬してもいいと思います…が、つまりは上手くインプットして、良くアウトプットしているのです」

脱下「つまり、池上氏でもインプットが誤っている事があると…」

猿畑「まあ、そういうことですね」

参考
「最新ニュース解説 教えて!池上さん」池上彰 毎日新聞社 2011年
「kotoba 2010年秋号」集英社 「なぜ日本はクジラを捕り続けるのか?」森達也
「もう「ダマ」されないための科学講義」光文社 2011年
*「3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題 ‐日本版「信頼の危機」とその応答」平川秀幸 

注、一部内容をブログ「トンデモない一行知識の世界2 –唐沢俊一のガセビアについて」の2010年7月17日分「唐沢俊一のいうような原理主義者はどこにイルカ」を参考にしています。
早い話、唐沢氏が池上氏と同様の説を展開して、件のブログで批判されていたので。
  1. 2012/11/29(木) 18:30:04|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

おさらい珍さんその2

珍さん「珍さんが行くの酒田珍時と愉快な仲間たちです」

神留羅「また紹介が雑すぎるある!」

珍さん「だってほもはグレーゾーン、略してほもゾーンのオマケコーナーだしな、こんなん適当にやってりゃいいんだよ」

金八「えーと、僕たちがほもはグレーゾーンで語られたことを、池上彰さんの解説を引用して再度解説する訳です」

「最新ニュースが一気にわかる本」池上彰 講談社 2000年
*第六章 クジラを食べたことがありますか?-日米捕鯨摩擦
161頁

「日本の捕鯨推進派にすれば、商業捕鯨を禁止したのはクジラが絶滅の危機に瀕しているという認識だったのだから、ミンククジラのように数が増えたら、商業捕鯨まで再開しても論理的にはいいはずだということになります。が、捕鯨反対派は、「クジラは知能が高いから殺して食べるなんて残酷だ」という議論を展開します。」


神留羅「捕鯨反対派はこんな議論は展開しないある。議論の横からそう主張しているだけある」

金八「まあ、そうですね。議題に上がってないから議論を展開してはいませんね」

珍さん「真横から、クジラは頭がいいから殺すなとか言っておいて、メインの主張じゃないってのもどうかと思うけどな」

金八「まあ、そういうと世間の受けがいいんですよね」

神留羅「同情を集める事が支持を集める事になるからある、何処かの島を自分の財布の金でもないのに買うとか言って、支持されるのと似ているある」

珍さん「そう言えば、政治家のパフォーマンスって環境保護団体に似てるよな」

金八「ああ、そうですね。どうでもいいことを声高に言ってみたり」

珍さん「ところで、最近思うんだよ」

金八「なんですか」

珍さん「世界に一人しかいない酒田珍時を保護する保護団体いないかなって」

金八「そんなのいませんよ」

神留羅「そんなに保護されたければ、永久にパチンコ屋に幽閉してやるある」
  1. 2012/11/22(木) 18:19:27|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第二回 捕鯨で学ぶポンコツ論-3

脱下「増えているとされていた南極のミンククジラの増加が停止しているのは明確だとしても他の鯨は増えているのではないでしょうか?。さりげなく南極にミンククジラよりも沢山のハクジラが居るとか言ってたじゃないですか?」

猿畑「とりあえず、ザトウクジラが特に増えているようです。3千頭に減ったものが3万頭にまで回復したそうです、ただし元々の生息数が10万頭なので、まだ元に戻ってもいません。ミンククジラ以外の他の鯨も似たり寄ったり、シロナガスクジラに至ってはまだまだ少ないままですよ」

脱下「そうなんですか。実は私は「鯨が増えている」という話は、「最低レベルの減少状態から比べれば増えているという話」を、さも「物凄く増えている」という話にすりかえているのだと思っていました」

猿畑「「消防署の方から来ました」というのが実は「消防署の方角から来ました」というようなものですか。まあ、近からず遠からずといった感じですね。大体、花里氏は「捕鯨を全面的に停止したら」といいますが、かつての捕鯨対象種であり、現在保護されているのは80種の鯨のうちの僅か十数種ですよ。他の70種類はどうする気なんでしょうね」

脱下「確かに、そもそも過去に減少させた種類が増加しているだけであれば、それは反動で回復しているだけですよね」

猿畑「後は、花里氏の記述のように、他の種類が減少したおこぼれを貰って増えるといった事情がある場合でしょうが、レアケースといえるでしょう」

脱下「まあ、レアケースだから敢えて引用されるのでしょうが、花里氏は餌生物の量を超えて鯨が増える訳がないと考えなかったのでしょうか」

猿畑「考えはしたでしょう、ただ南極の特殊な環境を考慮してないだけです」

脱下「まあ、確かに鯨が食べても余っているとは考えないかもしれませんね」

猿畑「ただ…普通の人ならそれでいいんですが、花里氏はプランクトンの専門家ですからねえ…」

35頁
「海でも、やはり湖と同様、人々は大型の生物ばかりを注視し、その生物たちの命を支えている目に見えにくい小さな生物の存在を軽視磨る傾向にあるように、私には思える。」

脱下「確かに、軽視してしまったようですね、数億トンのオキアミの行方を…、しかしなんでこうなってしまったのでしょうか」

猿畑「参考書籍を見ると、鯨に関連する書籍が「よくわかるクジラ論争」(小松正之 2005年)たった一冊だけなんです」

脱下「そんな、啓蒙書一冊で語ってしまうなんて、専門家ゆえの慢心ですね」

猿畑「確かに…、最後にある実例を話します」

脱下「なんですか?」

猿畑「北海道ではトドによる漁業被害が増えているんけどね…。さて、トドは増えたのでしょうか?」

脱下「増えた…としたいところですが、これはひっかけで減ったが正解ですね」

猿畑「正解です、素晴らしいですね」

脱下「いえ、未だに捕鯨問題は良く分かりませんが、猿畑さんのパターンは解ってきました」

猿畑「これは手厳しい、そうトドは減りました」

脱下「では、何故被害が増えたんですか?」

猿畑「トドも減りましたが、それ以上に魚が減りました。餌が捕れなくなって、漁網から奪う事を覚えたから、個体数は減ったのに被害は増えたのです」

脱下「なるほど、それでは個体を減らしても、被害が減るとは限らないと…」

猿畑「実は、.ピーターヨッジスさんのヨッジスの間接効果というもので、捕食が多い事がそのまま、餌生物の減少を招くとは限らないと数学論的モデルで証明しているそうで、これは大学生の逆行列という知識で解るそうです」

脱下「では、猿畑さんは?」

猿畑「漠然と理解しています…、例えば鯨は魚を食べるだけではなく、鯨自体が小型魚の影になって、大型魚からの捕食を防ぐ事もある訳です。大体コバンザメなんかはそれに特化した進化を遂げているのだから、大型の生き物の影に隠れるのは、かなり有効な生存戦略なのは間違いありません」

暇泉「生存戦略―って、流行ってましたね」

脱下「その流行の生存戦略の効果で、鯨自体が魚類を招くから、えびす神として奉る地域もありますよね。鯨と魚は共生しているわけです。」

猿畑「でも実はこれ…、つまり間接効果云々は横浜国立大学の松田氏の話からの受け売りです。そしてこの話は農林水産省の議事録に収録されています」

脱下「つまり、鯨が魚を食い尽くすという話は、農水省の議事録の中で否定されている訳ですか」

猿畑「そうなんですよ、みもふたもない話です」

暇泉「猿畑さーん」

猿畑「なんですか、暇泉くん」

暇泉「ヨッジスの効果だと、なんかクジラが例えば…、特定の餌を追い回すか、指向性を持たずに様々な餌を食べ
るかでデータが変わるとかいう話が有るらしいんですけど…」

脱下「例えば、鯨がイワシが減ってしまっても、どこまでもイワシを追いまわせばイワシは激減するという事ですか」

猿畑「いやいや、そんな食性では餌の確保なんか出来ません。過去のデータからもヒゲクジラの仲間がその海域に多い魚を優先的に食べる事は証明されています。大体、ミンククジラの好物の青魚…群集性魚類は川崎健氏や河内弘康氏によって、自然に増減を繰り返していた事が証明されていて、それに合わせて餌の内容物…つまり魚が変化している点から、裏付けられると…」

脱下「では、鯨の胃袋の中身から、イワシが自然に増減した事を証明した人が居るんですか?」

猿畑「ええ、ご苦労な話です。しかも鯨研はその情報を彼に提供しているんですよ」

脱下「そうですか。あと一言言わせて頂いてよろしいですか」

猿畑「構いませんよ」

脱下「まあ、過去と比較して現在の鯨の個体数が減少している状況は事実であるとして、実は現在の方が適正な個体数で、過去の方が増えすぎていたとは考えられないのでしょうか」

猿畑「うーん…右狂さん何を言い出すのかと思えば…。いいでしょう。まず、過去に鯨が沢山生息していたという事は、それを支える餌が根底にあるという事になります。しかしながら、度々話しているように餌が無限に有る訳では有りません、つまり食い尽くしたら…厳密にはある程度餌が食べられなくなった時点で、個体数にセーブがかかるでしょう」

脱下「ああ、餓死したりするんですか」

暇泉「でも…、適正状態に戻るのに時間がかかったりしませんか?」

猿畑「そうでもありませんね、だって餌が無くなった時点で餓死するのだから、逆にそういう減少がなければ、限界を超えてはいないと考えるのが自然です」

脱下「じゃあ、100年掛ったりはしないんですか」

猿畑「確実に有り得る事を厳密にどのくらいという事はできません、例えば暇泉くんは間違いなく死にますが、それがいつかは解らない様に」

脱下「とはいえ、暇泉くんが明日死ななくても、60年ぐらいしたら確実にこの世にいないと思えます、その目安はないんでしょうか」

暇泉「あの・・・僕の死が引き合いに出されてて、それが普通になってるんですけど…」

猿畑「それが君の役目なんだから、ガマンしなさい。目安と言えばそうですね、アメリカでコククジラを1924年に保護したら、流石に増えすぎたのか1999年に蛾死した個体が座礁したなんて事が起きていますが(1994年に増加した事を鑑みて捕鯨が暫定的に解禁された)、その後安定したのか、座礁は起きてないようです」

脱下「うーん、取りあえず気の遠くなる時間がかかるって程じゃないんですね」

猿畑「あと、餌の減少で栄養状態が悪化すれば繁殖率も低下するという事も起こるでしょうね」

脱下「なるほど」

猿畑「もっとも、オキアミの減少の所でも触れましたが、世界的に魚が減少しているのは事実なので、それを捕食できなければ、上限が小さく、つまり過去より遥かに少ない生息数で安定する可能性が有り得る訳です。先のコククジラは他の主な鯨と違って沿岸凄なので生息地の環境破壊で餌のゴカイなどが減ってしまったのだと思えますね」

脱下「つまり、牌そのものの減少が元で増加しても過去の生息数には及ばない事も有ると」

猿畑「そうです、あと現在増加中の大型のクラゲが大型魚類と入れ替わると言う説も有ります」

脱下「鯨類はクラゲを捕食できないのでは?」

猿畑「そうですね、聞いた事が有りません、栄養も無さそうだし、そんな生態系になったら鯨類の栄養状態は更に悪化して、絶滅への道を転がり落ちるでしょうね。そもそも、鯨が魚を食い尽くすなんていいますが、ライオンがシマウマやヌーを食い尽くすなんて言ったら笑われます。そんな事は生態系を理解しないから平気で言えるんですよ」

脱下「まるで亡国論の構図に似てますね」

猿畑「なるほど、亡国論も大義を守る正義を示すのに都合がいいから受ける訳ですが、鯨食害論も鯨は生態系を乱すという話で、捕鯨に大義が出来る事を思えば、亡国論に似てますよね、でもこれはポンコツ論です。それを信じる心根は鯨が絶滅寸前だという誇張した話を信じる人と大差ないですね」

脱下「おっしゃる通りですね。正義を掲げるのは自由ですが、人間が不完全である以上、絶対に正しいという事は有り得ません。つまり絶対の正義はこの世にはありません。そんな正義が対立する捕鯨と反捕鯨の対立はもうこりごりですね」

猿畑「まったくですね」

脱下「ところで南極にミンククジラよりも沢山生息するハクジラの方は?」

猿畑「ええっ、忘れていましたよ。実は全然調査されていません」

脱下「はあ?」

猿畑「というより、ミナミトックリクジラとミナミツチクジラが恐らくクロミンククジラよりも沢山生息するだろうという予測はたっていますが、マッコウクジラと同じように食用に向かない、あるいはコストにあわない、さりとてマッコウクジラほど油が取れる訳でもないので、捕鯨の対象にもならなかったんです。だから、全然具体的な調査が成されていません」

脱下「結局、売れない鯨は何も調べないんですか?」

猿畑「そういうことです」

脱下「そんな調査では、生態系そのものの解明には程遠いですね」

参考
「自然はそんなにヤワじゃない」花里孝幸 新潮社 2009年
「ここまでわかったイルカとクジラ」村山司、笠松不二男 講談社 1996年
「海のけもの達の物語―オットセイ・トド・アザラシ・ラッコ」和田一雄 成山堂書店 2004年
「第3回 鯨類捕獲調査に関する検討委員会議事概要」 農林水産省
「イワシと気候変動―漁業の未来を考える」川崎建 岩波書店 2009年
  1. 2012/11/22(木) 18:18:50|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第二回 捕鯨で学ぶポンコツ論-2

猿畑「反捕鯨団体とされる団体には、様々な目的及び傾向があるのですが、それらは基本的にNGO…つまり市民団体であり、活動資金は寄付金です。さて右狂さん、もしある運動を行うとして一番必要なのはなんだと思いますか?」

脱下「人々の支持、そして資金です」

猿畑「動物や文化財を守る時に必要なのは?」

脱下「お金でしょうが、その為の支持を集めるには…、そう共感…、同情を集めることですか?」

猿畑「海月姫という漫画を知ってますか?」

脱下「全巻揃えています。開発で破壊される洋館を守る為に、マスコミの前で女装美少年が同情を集めていましたね…。私は倉之助くんならいいと思ってます」

猿畑「だれも右狂さんの趣味なんか聞いてませんよ」

脱下「これは失礼、つまり鯨が可哀相だと言う主張をわざわざ残すのは…」

猿畑「そう、IWCなどの会議や捕鯨行為の妨害の際に声高に挙げる感情論は、捕鯨国に向けられた物ではありません。あれは支持者と資金の寄付金を集める為のアピールです」

脱下「そういう目的であれば、映像をもって感情論で動いている論証とはなり得ませんね」

猿畑「そもそも、南極海の調査捕鯨妨害は最高の見せ場を撮影できるんですよ」

脱下「であるならば、グリーンピースは何で撤退したんですか?」

猿畑「シー・シェパードのような、暴力パフォーマンス団体と混同されたくないからだそうです」

脱下「非暴力を主張している割に、いささか危険な妨害を繰り返していた気もします」

猿畑「グリーンピースの中でも、そういう妨害を続ける事に対して賛否があったんじゃないですか?、もっと酷いシー・シェパードを見て辞める切っ掛けが出来て安心しているのかもしれません」

脱下「一度始めた事を辞めるのは難しいですからね」

猿畑「そうです。さて、花里氏の文に戻りますか」

脱下「はい」

猿畑「34頁から、南極海でナガスクジラが捕鯨で減って、ミンククジラが余った餌を食べて、増加した件が記述されています」

脱下「これ自体は正しいんですか?」

猿畑「大体正しいですね」

34頁
「この考えが正しければ、もし捕鯨を全面的に禁止したなら、クジラの個体数が増え、まずオキアミの資源量が減るに違いない。オキアミを食べられなかったクジラは魚を食べるようになり魚の量が減るだろう。」

猿畑「ところがそうならないんです」

脱下「かなり理路整然とした、論理展開ですがね」

猿畑「日本が多湿で二毛作が成り立つように、南極海の生態系も独特だからです」

脱下「ケースバイケースですか」

猿畑「そうです、南極は知っての通り極低温なのですが、その生態系もまた特殊なんですよ」

脱下「と…言いますと?」

猿畑「南極において特に顕著なのですが、南極の氷山にはアイスアルジーという藻が繁茂します、アイスアルジーを食べて莫大な数のナンキョクオキアミが増えるのですね、南極の生態系は実は殆どオキアミが基幹で、魚類は少なく、イカは深海に生息しています」

脱下「花里氏はミンククジラは魚を食べていたのが、オキアミへ鞍替えしたと指摘しており、イカも食べていたと記述していますが」

猿畑「そういう指摘は有ります。しかし、南極の一部のノトセニア魚類などが多い海域では、かつて魚を食べていたのであろうという話で、南極海全体ではミンククジラは元からオキアミを沢山食べていました。イカに関しては一応、北半球のミンククジラでは確認されていますが、南極…南半球ではイカが深海に生息しているので、比較的浅い海域のミンクなどのヒゲクジラと被らず、つまり殆ど食べないと考えるべきで、私も聞いた事が有りません、従って北半球のミンククジラと混同した誤認でしょう」

脱下「ところで、南極の深海のイカはどのぐらい生息しているんですか?」

猿畑「それは謎です」

脱下「えっ?」

猿畑「えーと、大体の推測があって、深海凄のハクジラの仲間が実はミンククジラよりも数多く生息しており、深海には大量のイカが生息しているのだろうといわれています。特にダイオウイカ並みの巨体を誇るダイオウホウズキイカなども生息しているのですが、サンプルの捕獲方法が確立されていないので、全容が掴めません、そのイカも餌はオキアミです」

脱下「オキアミは凄いですねえ」

猿畑「そんなにクジラやペンギン、アザラシに食べられてもオキアミはまだ数千万トン余剰があるのです」

脱下「しかし最近は、オゾンホールの紫外線でオキアミは減ったと聞きましたよ」

猿畑「それでも、足りないという状況に至ってないようです。ただ、日本鯨類研究所ではオキアミの減少自体を否定しています」

脱下「そうなんですか?」

猿畑「ところが、水産庁の別の部署では減っているとしており、単に餌が減った事で鯨が減ったという評価が出るのが嫌なんじゃないかと指摘されてます」

脱下「早い話、オキアミが減ると鯨も減るんですね」

猿畑「そのとおりです。ちなみに、南極のミンククジラの増加開始は1930年代なんですよ」

脱下「随分前ですね」

猿畑「更に捕鯨開始は1971年で、停止は1988年、実はもう増加はとっくの昔に停止しています」

暇泉「えええっ、増えてないの?」

猿畑「暇泉くん、出てこない」

暇泉「だって、ミンククジラは増えているとずーっと思っていました」

脱下「しかも現在進行形で」

猿畑「実は、最近になって、ここ二十年の調査で増えてないとか一部でいわれ始めましたが、IWCでは1980年代後半からミンククジラの資源量に大きな増減はないとされていました(「イルカ・クジラ学 イルカとクジラの謎に挑む」214頁より)」

脱下「情報を突き合わせると、少なくとも捕鯨が停止してからは、ミンククジラは増えていない事になりますね」

猿畑「まあ、花里氏の説は机上の空論と言って差し支えないでしょう!」

脱下「些かがっかりです、私はもう大本営発表は信じません」

暇泉「僕も」

猿畑「暇泉くんは裏で待機してなさい」

暇泉「んが…」

参考
「自然はそんなにヤワじゃない」花里孝幸 新潮社 2009年
「イルカ・クジラ学 イルカとクジラの謎に挑む」村山司・中原史生・森恭一 東海大学出版会 2002年
「サイゾー」2010年11月号サイゾー
*「マル劇トーク・オンデマンド第47回」
「ここまでわかったイルカとクジラ」村山司、笠松不二男 講談社 1996年
「サバがトロより高くなる日」井田徹治 講談社 2005年
  1. 2012/11/22(木) 18:18:04|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第二回 捕鯨で学ぶポンコツ論-1

猿畑「どうも、猿畑金三郎です」

脱下「脱下右狂でございます」

猿畑「この対談も三度目ですが、気になる事はありますか?」

脱下「えー、鯨って何種類ぐらいいるんでしょうか」

猿畑「そこに来ましたか」

脱下「いや…犯罪者にはそれぞれの動機がある筈なのに、クジラは頭がいいとか逆に、魚を食い尽くすとかいうのは、近頃の若者は…みたいな断定のような気がするもので」

猿畑「確かに、マッコウクジラはコロ(油の一部、おでんの具に適するとか)ぐらいしか食べられないけれど、ミンククジラは美味しいですからね。この差は生態によるものです。おっしゃる通り80種類のクジラには80種類の状況があるんです。例えばマッコウクジラはハクジラ、ミンククジラはヒゲクジラですがこの二つの種類のクジラは別の動物と割り切ってもいいと私は思ってます。そう、犬と猫ぐらい」

脱下「もう一寸分かりやすい例えはないですか?」

猿畑「じゃあ、連邦軍とジオン軍のモビルスーツなんかどうですか?」

脱下「ああ、その方がいいかもしれません。ザクとジムで全然違うものですからね。ガルスJやギラドーガなんかは一目でジオンのモビルスーツって分かりますね」

猿畑「でもガンダムに興味がない人にはどちらも同じロボットに見えるところも似てますね」

脱下「分かりやすい方がいいんですよ」

猿畑「ただ、モビルスーツの方は後づけでどんどん増えていますけどね、ジムカスタムやイフリートとか」

脱下「キケロガなんて聞いた事もありません、でも新種が後から見つかっているんですよね」

猿畑「そういえば、タイヘイヨウアカボウモドキという鯨をご存知ですか?」

脱下「知りません」

猿畑「知らなくて当然です、少し前まで頭骨が二つ見つかっていただけの謎の鯨で…新種というよりは珍種ですね。ところが鹿児島に死骸が流れ着いてから、実はかなりありふれた種類だという事実が判明して、ハワイに沢山居るとか、日本近海の謎の鯨はこの種類だったとか」

脱下「そうなんですか、こうなると我々人類が知り得る鯨に関する知識など、たかが知れているものなのですね」

猿畑「そうですね、例えばグーグルアースで世界中を見る事が出来ても、それは表側だけ知ったに過ぎません、全く理解できていないんですね」

脱下「そもそも、知識は一面的な見方では不完全なものにしか成り得ません。様々な視点を持つ事でようやく体を成すんですよね」

猿畑「ところで右狂さん、こういう話がありますよ」

脱下「なんですか?」

猿畑「ある科学者によると日本の面積を耕作しても三分の一の人口しか養えないそうです」

脱下「それは一大事ですね、でも日本人は農産物だけを食べている訳ではないですよね」

猿畑「はい、件の科学者も水産物や農業の発展が残りの人口を支えているとしていました、ですが…」

脱下「なんですか?」

猿畑「私は重大な事に気付きました。この国は温暖で湿気が多い、すなわち植物が良く育つのです。米などは二毛作もできます」

脱下「なるほど、そう言われればそうですね」

猿畑「つまり、鯨に種類があるように、地域にも様々な気候があって、その影響の考慮も必要だという事に気付いたんです」

脱下「ひょっとして、件の科学者は今回の話題の人物ですか?」

猿畑「そう、花里孝幸氏です。日本の面積の件の出典は「ネッシーに学ぶ生態系」(2008年岩波書店)ですが、今回は、おなじ花里氏の「自然はそんなにヤワじゃない」(2009年新潮社)にダメ出しします」

脱下「この人どういう人なんですか?」

猿畑「淡水のプランクトンの専門家・・・でいいと思うんですけどね。問題は33頁の「クジラだけがなぜ贔屓される」です」

脱下「なんですか?」

33頁
「反対グループはクジラが個体数を減らし、将来絶滅の恐れのある生物になる事を危惧しているようだ。それだけでなく、他の動物に比べ高い知能を持っているの動物を殺すのはかわいそう、という感情的な理由も、彼らの行動には含まれているように私には思える。」

猿畑「実はこの文の前にここ一、二年南極海の調査捕鯨が捕鯨反対を訴える団体に妨害されている件に触れているのですが、それは省きました…、ただこの時期に丁度過激なシー・シェパードが参入し、2009年以降は非暴力を旨とするグリーンピースは撤退し、以後妨害に参加していません」

脱下「あれ?、これはどちらを指すんでしょうねえ」

猿畑「記述が曖昧だから解りません。下手をすると花里氏は両団体を混同しているのかもしれません。どちらにしても、この世の反捕鯨を掲げる団体はこの二団体だけではないのですが、花里氏がそれを理解しているのかも疑問です」

脱下「ですが、感情論が主要因であるというのは正しいのではないですか?」

猿畑「貴方も私も刑事ですよね、容疑者の証言を裏も取らずに信じたりしますか?」

脱下「私は反捕鯨団体が「クジラは頭がいい」と言ってる映像を見た気もしますが、それは偽証かもしれないと…」

猿畑「例えば、その主張ひとつとっても、デイブ・スペクター氏は「鯨は賢い哺乳類」と主張していました。まあ、種類にもよりますが哺乳類とは基本的には繁殖力が低いんです、特に鯨や象の繁殖力が低いんですけどね。つまり、その点を印象づける主張が、賢いという主張の原点の様に思えます」

脱下「つまり、希少生物である説明が変じて、賢いと言う主張が一人歩きしたのではないかと?」

猿畑「ひとついえる事は、政治的に捕鯨を論じる場でクジラの知能などの感情論が遡上に上がった事はないという事です」

脱下「ただ、クジラが可哀相だという人達はいるんじゃないですか?」

猿畑「ある程度は存在するでしょうねえ、ただ好きでもないのに鯨の問題にしがみ付ける人たちは利害がある人たちしかいません。でもそれは他の事象にもいえる傾向ではないでしょうか」

脱下「確かに好きでもないのに、鯨に関わると言うのは仕事でですよね、言い方を変えれば利権がらみであるともいえるでしょう」

猿畑「まあ、そういうのは個人の動機であって、それが集団の活動目的とイコールである事を証明できなければ、意味はないと思います。公な場で出た事がない意見が真の理由であるというのはいささか苦しいでしょう」

脱下「とはいえ、外野からわざわざ感情論を大声で主張する以上、そう誤解されても仕方がないと思います。もっとも、そういう主張をしてアピールする事で何か得るものがあるのでしょうね?」

猿畑「そうです。実は反捕鯨団体というのは、我々捕鯨国の立場の呼び名で、「環境保護団体」、「動物愛護団体」、「動物の権利団体」など、その本来の姿がそもそも様々です」

脱下「ああ、様々な団体が参加していて、団体毎にそれぞれ事情があるんですか」

参考
「自然はそんなにヤワじゃない」花里孝幸 新潮社 2009年
「ネッシーに学ぶ生態系」花里孝幸 岩波書店 2008年
「放送禁止歌」森達也 光文社 2003年
* 第3章 日本VSアメリカ「デーブスぺクターとの対話」
「Neuton」1993年5月号 ニュートンプレス
*「容認か禁止か捕鯨問題を徹底分析」
  1. 2012/11/22(木) 18:17:35|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

おさらい珍さんその1

珍さん「珍さんがいくの酒田珍時と愉快な仲間たちです」

神留羅「紹介が雑すぎるある!」

珍さん「だってほもはグレーゾーンのオマケコーナーだしな、こんなもん適当にやってりゃいいんだよ」

金八「つまり、僕たちがほもはグレーゾーンで語られたことを、池上彰さんの解説を引用して再度解説する訳ですよ」

神留羅「池上彰が解説する訳じゃないあるか」

金八「まあ、とりあえず、池上彰さんの「最新ニュースがわかる本」という書籍に捕鯨問題がごく普通に解説されているので…」

神留羅「それを否定するあるか、鬼ある」

珍さん「な、鬼だよな」

金八「これも俺達の仕事なんだから、真面目にやれよな!」

「最新ニュースが一気にわかる本」池上彰 講談社 2000年
*第六章 クジラを食べたことがありますか?-日米捕鯨摩擦
161-162頁
「そもそも江戸時代に日本に開国を迫ったアメリカの黒船は、捕鯨基地を日本に作る為に太平洋を渡ってきました。そのアメリカが捕鯨反対なんて身勝手だ、というのが日本側の言い分です。」

珍さん「間違い見っけ」

神留羅「ほもゾーンで否定しているから、そこに書いてあることを新発見の様に言っても誰も驚かないあるよ」

珍さん「そうじゃねえ!あっちに書いてないことだよ!」

金八「えっ、本当に何か有るんですか?」

珍さん「黒船は逆周りで来たんだよ、補給できないから」

金八「ああ、そうですね。太平洋の方が近いけれど日本が補給基地にならない限り、その航路が使えないんでしたね、人間常識に慣れると凡ミスがでるもんなんですね」

珍さん「偉いだろ」

神留羅「偉くないある」

金八「そもそも、そういった太平洋航路の利便性を計る為の補給基地でもあるから、捕鯨だけじゃないんでしたね」

珍さん「捕鯨してたのは日本近海だけじゃないからな」

162頁
「だったら牛を食べていいのか、というのが日本側の反論なのですが、これに対しては「人間が家畜として飼うものはいいのだ」という議論が帰ってきます。こうなると日本側はついていけません。」

神留羅「これは、あっちで家畜のチワワを砂漠に放すのは虐待、野生動物のライオンに首輪を付けるのは可哀相だと例えられていたことあるな」

珍さん「野生動物と家畜は等価に語るもんじゃないって話だったな」

金八「生態系を構成する野生動物は自然環境の一部ですからね」

珍さん「逆に牛は食う為に育てているから、食うのが可哀相なら飼う必要もなくなって、存在意義もなくなるんだよな」

神留羅「牛を食べないなら、ペットにするある」

金八「いや、あんなでかいペット何処で飼うんだよ!」

珍さん「家畜って自然界にいない動物だからな、超獣みたいなもんだ」

神留羅「そういう変な例えは珍さんしかしないある」

珍さん「悪かったな!」
  1. 2012/11/12(月) 17:49:00|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第1回 「明日のトンデモは君だ」-2

猿畑「では、「唐沢俊一の雑学授業」の次の記述へ行きましょう」

52頁
「そういえば、WWFの本部があるスイスには昔から犬食文化がある。中略 WWFの人たちに、何故犬が良くてクジラがダメなのか、訊いてみたいねえ。」

脱下「訊いてみたいなんて、珍しい漢字を使いますね」

猿畑「彼なりの自己主張ではないでしょうかね?、ところがWWFは何の略だか知ってますか?」

脱下「世界自然保護基金」

猿畑「犬は?」

脱下「ペット…あるいは家畜ですね、自然とは何の関係もありません」

猿畑「環境保護団体に犬の事を語るのは筋違いです」

脱下「自衛隊員に「国民の財産を守るなら、下着泥棒を捕まえろ」、というようなものでしょうか、実に奇異な問いかけです」

猿畑「手元に高槻成紀さんの著書があるのですがね、20世紀後半になって急に絶滅するようになったのは野生動物だと、野生動物と家畜あるいはペットは違うものだという事を理解しないと問題は理解できないとしています」

脱下「ああ、唐沢氏は理解できてなかったんですね」

猿畑「そうですね」

脱下「しかしながら、こういった見解を持つ人は唐沢氏に限らないのではないでしょうか、もう少しかみ砕いた説明の方が理解しやすい様に思えます」

猿畑「そうなんですか?。では仕方ありません、獣医の野村潤一郎氏が野生動物を自然圏に生きるもの、家畜を人間圏に生きるものとざっと定義していますね。そしてそれは違うもので、動物にも色々な立場があるのだと。例えるならば、家畜のチワワを砂漠に放すのは虐待であり、野生動物のライオンに首輪を付けるのは可哀相であると」

脱下「そこまで言えば、唐沢氏にも理解して頂ける気がします」

猿畑「では、ついでに野村潤一郎先生はこの件でかなり辛いコメントをしているのですが、それも包み隠さずいいましょうか。野村先生は動物を飼うのは傲慢であると言う人に限って、家畜と野生動物の違いを理解していないと指摘しているんです」

脱下「まあ、唐沢氏の見解も鯨を殺すのを否定して、犬を殺すのは傲慢だという前提があるのでしょうから、先の主張と根本は同じでしょうしね」

猿畑「一般的には犬よりも牛が引き合いに出されるのですが…つまり、そういった話で傲慢であると偉そうに指摘する以上は、必ず自ら自然環境や人類学を学んで、それに付随する家畜と野生動物の境界線というものを常識的に理解しろと…」

脱下「猿畑さんの私情も入っているような気がしますが、気持ちは分かります」

猿畑「ご理解、有難うございます。まあ、そういう事も理解できない程度の会員が幅を利かせている「と学会」でトンデモとして捕鯨問題を扱わないのはその情報を吟味するリテラシーがないと分析されても文句は言えないと、私は思います」

脱下「「と学会」には元会員に事情通の方がいたと記憶しているのですが」

猿畑「植木不等式氏ですね、彼の参加した書籍には、ライターの岩本久則氏によるアメリカがベトナム戦争の非難をかわす為に捕鯨問題を取り上げたというのはガセだという記述も有ったんですけどね」

脱下「それ、本当ですか?」

猿畑「はい。後でじっくり語る予定です」

脱下「あれ?」

猿畑「右狂さんどうしたんですか?」

脱下「もうひとつ見つけました」

52頁
「考えてみればペリーが黒船に乗って日本に来たのも、日本海に捕鯨基地を持ちたかったためだ。」

猿畑「これも良く聞く話ですが、ペリーには蒸気帆船の航路獲得や通商目的もあって、逆に日本近海以外にも捕鯨している海域があるから、捕鯨が一番って訳じゃないんです」

脱下「猿畑さん、それもそうですが良く見てください」

猿畑「ああ、そうか!」

脱下「ペリーは日本近海の捕鯨船の燃料補給や救助を出来るようにするのも目的でしたが、「日本海に捕鯨基地」なんて話は聞いた事もありませんよ」

猿畑「日本近海じゃなくて日本海なんですね、気が付かなかった。ジャパングラウンドと呼ばれるマッコウクジラの捕れる場所は小笠原諸島付近だし、大体太平洋を渡って欧米の捕鯨船が来るのに、基地が反対側の日本海では利便性が悪い事この上有りません。これは事実誤認以前にただの間違いかもしれません」

脱下「仮にこれが誤記でも、誤認でも意外に詰めが甘いですね。あと、気になる事があるんですよ」

猿畑「唐沢氏の件ですか」

脱下「いえ、一般的な話で先ほども出てきたの言説でクジラは悪くて牛はいいのかという反論ですが、そう言っている方は牛は可哀相じゃないのといいつつ、その肉を食べている訳ですよね」

猿畑「大抵はそうですね」

脱下「こういう事は、牛を食べない人が言えば説得力があるんですが、普段牛食べておいて、可哀相じゃないのかと問い詰める神経が理解できません」

猿畑「良く考えてみたら、唐沢氏自身は犬は食べないけれど、彼の属する社会、まあ我々の社会でも有りますが、犬を消費しているんですよね」

脱下「そう、実験動物で一生を終える犬もいるし、捨てられて野犬に、あるいは保健所に直に持ち込まれて処分される犬は何万頭もいます。唐沢氏がそれに異を唱えない以上、これは偽善です」

猿畑「ちなみに、シー・シェパードのボスは菜食主義者で、活動中のメンバーの食事も肉はないそうです」

脱下「そうですか意外ですね、あんなに太っているのに野菜だけなんて」

猿畑「多分、毎日野菜を二万トンぐらい食べてるんじゃないですか?」

脱下「そうかもしれませんね」

暇泉「えーと…」

猿畑「暇泉くん、何出てきてるの?」

暇泉「猿畑さん、ネット上で唐沢氏はこんな事を言ってますよ(「裏モノ日記 2008年5月19日分)」

猿畑「どれどれ…」

脱下「良い事をいいますねえ」

猿畑「欧米の悪口を言うぐらいなら、黙々と日々鯨肉を食べるべきだと」

脱下「まあ、この人は鯨肉が売れずにあぶれている事実を認識しているから、捕鯨継続の為に食べつづけようというのですね。実に合理的です」

猿畑「まあ、どうせ批判しても的外れな批判じゃ恥ずかしいですからね。ただ…そこまで言うなら、毎日鯨肉を何らかの形で消費して、写真をネットにアップし続けて欲しいですよね、いいだしっぺなんだから月に2万トンぐらい消費して欲しいところです」

脱下「そうそう、クックパッドに鯨料理を発案して投稿するとか」

暇泉「鯨の刺身の裸体盛りとかね」

脱下「…」

猿畑「暇泉くん…それ料理じゃないから」

参考
「唐沢先生の雑学授業」唐沢俊一、おぐりゆか 二見書房 2005年
「野生生物と共存できるか」高槻成紀 岩波書店 2006年
「サルが食いかけでエサを捨てる理由」野村潤一郎 筑間書房 2006年
「黒船前後の世界」加藤祐三 筑摩書房 1994年
「裏モノ日記」唐沢俊一


  1. 2012/11/12(月) 17:47:50|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第1回 「明日のトンデモは君だ」-1

猿畑「猿畑金三郎です」

脱下「脱下右狂でございます」

猿畑「ところで、右狂さん」

脱下「なんですか?」

猿畑「ペットと聞いて何を想像しますか?」

脱下「愛玩動物ですね」

猿畑「良かったぁ、下ネタに走らなくて」

脱下「いや…、何を言ってるんですか?」

猿畑「ああ、気にしないでください。ところで右狂さん、「ペット」と言う言葉が世間で曖昧に使われている気がするんですよ」

脱下「たとえば?」

猿畑「ウルトラマンのピグモンという小さな怪獣を知ってますか」

脱下「ああ…知ってます。人間を庇って死んだところが可哀相で泣きました」

猿畑「ところで、ピグモンって誰かに飼われていましたか?」

脱下「いえ、あれは野生動物というか怪獣ですよね」

猿畑「ところが別名に「ペット怪獣」っていうのがあるらしいんですよ」

脱下「イデ隊員が飼育したりしたんでしょうかね、そうでないと有り得ない呼び名です」

猿畑「でも、違和感なく世間で通っています」

脱下「つまり、愛玩動物っぽいから、そう呼ばれているんですね。でもそれは不正確です」

猿畑「不正確ですが、世間の雰囲気では、それでいい事になっています」

脱下「要するに世間における動物の見方は不正確というか、曖昧だといいたいんですか?」

猿畑「そういうこと」

脱下「そして、ここまでが枕言葉ですね。容疑者に対してもこう、一寸長い話題で繋いでいるんですか?」

猿畑「そのとおりです、では続けます。今回のダメ出しはと学会で有名な唐沢俊一氏です」

脱下「と学会の他に、トリビアの泉の協力でクレジットされていたり、テレビでもよく見かけますね」

猿畑「あの人、洋館に住む怪人の役でも出てますよね、怪童子を操って…」

脱下「ああ…、まあ似てますけど、あれ別人ですよ」

猿畑「そうですか、まあいいです。初回である今回は「唐沢俊一の雑学授業」(2005年二見書房)に駄目出しします」

脱下「ほほお、この本は唐沢さんと女性の人が対話する形ですすんでいますね、ここみたいに男二人が対話してい
るのとは訳が違いますね」

猿畑「でも、原稿は唐沢さんひとりで書いていても解らないですよね、ただ女性が居れば華があるぐらいのもので」

脱下「確かに、私達二人では華はありませんね」

猿畑「部下の暇泉くんを呼んだらますます、華がなくなりますね」

脱下「いるんですか?」

猿畑「すぐ後ろで、待機してますよ」

脱下「本当だ、影が動いている」

暇泉「猿畑さ~ん…」

猿畑「彼はほっといて、続けましょう」

脱下「49頁からの「IWCにはモンゴルやスイスなど海のない国も参加している」が問題なんですか」

猿畑「そうです。でもタイトルの内容は正しいんです。問題はオマケに添付された情報です」

脱下「でも、これは一般的に知られている事じゃないですか」

猿畑「そう、常識を疑いましょう、そうしないと真犯人はわかりませんよ」

脱下「確かにおっしゃる通りです」

猿畑「まず、欧米の捕鯨で肉は全部捨てていた点に関して「無駄もいいところ」と唐沢氏は憤ってます」

脱下「それもよく知られた話ですね。ただあちらの文化ならそもそも、文句を言うのもどうかと思いますが」

猿畑「ところが、欧米、特にアメリカが主に捕っていた鯨は、実は食べられないものだったのです」

脱下「本当ですか?」

猿畑「厳密に言えば、全く食べられない訳ではないのですが、日本でも当初は肥料にして、残りを捨てていた種類ですから」

脱下「じれったいですねえ、それは何クジラですか」

猿畑「マッコウクジラです」

脱下「ああ、あの「白鯨」の種類ですね」

猿畑「そうです、マッコウの油は機械油としては非常に優れている、なぜなら脂肪分がワックス…蝋だからです。しかし、蝋は人間には消化できないのです!」

脱下「つまり、マッコウクジラの肉を食べるとお腹を壊すのですか」

猿畑「そのとおりです」

脱下「しかし何故、そんな油分なんですか?」

猿畑「ハクジラのマッコウクジラは深海へ潜る為に、特に脳油と言う頭の油の比重で浮沈するのと、あと氷結しないようになってたりします。比較的浅瀬で生活するヒゲクジラの仲間には絶対にない特徴です」

脱下「しかし、その為に乱獲された」

猿畑「その通り」

脱下「この本の相方のおぐりゆかさんが捨てるなら尾の身が欲しいといってますね」

猿畑「望み通り食べさせてあげたいですね、「食え!食ってお腹を壊して死んじまえ!」って」

脱下「それ、にせスカイライダーの台詞じゃないですか」

猿畑「御名答、良くご存知で」

脱下「でも、下痢で死にはしないのでは」

猿畑「ネタにマジレスされるとは思いませんでしたが、捕鯨船の船乗りにとって下痢は死活問題だった気もするので、あながち死なないともいえません…。でも肉の代わりに脳みそを食べていた記録は有りますよ、後、日本の捕鯨船では睾丸のボイルが好まれたとか」

脱下「マッコウクジラといえば、おでんのコロはその脂肪ですね、変なところばかり食べられて不憫です、ところで欧米の捕鯨で他の鯨は捕ってなかったんですか?」

猿畑「アメリカ式捕鯨船ではシロナガスクジラやナガスクジラの遊泳速度に追いつけなくて、セミクジラ…ホッキョククジラも含みますが、セミとザトウぐらいです、ヒゲクジラはクジラヒゲと脂肪がマーガリンになりました」

脱下「一応食べるんですね。そういえば欧米の捕鯨で日本近海の鯨が減ったから古式捕鯨が滅びたという説も聞きましたよ」

猿畑「欧米は油目当てだから、ほぼマッコウクジラしか捕らない反面、日本の網取り式捕鯨では欧米が捕れないシロナガスなども獲物に出来たので、その見解には疑問が残ります、ただ、アメリカはオホーツク海でセミクジラを捕っていたそうなので、日本近海へ回遊してくる個体群が影響を受けた可能性はありますね」

脱下「確かにセミクジラは日本の捕鯨でも主な獲物でしたね、でもそのセミとマッコウ以外の鯨が減少したのであれば、それを欧米のせいにする事は出来ませんね」

猿畑「そうです、結局、鯨を区別しないでいるから、そういった点も見逃してしまうのだと思いますよ」

参考
「唐沢先生の雑学授業」唐沢俊一、おぐりゆか 二見書房 2005年
「クジラの世界」イヴ・コア (高橋啓、宮崎信之 訳、原著1986年) 創元社 1991年
「世界の帆船物語 -華麗なる海の女王たち」中村庸夫 新潮社 1987年




  1. 2012/11/12(月) 17:46:14|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ほげいもんだいはグレーゾーン 第0回 「政策と民度は別物だけど、混同する奴がいる」

猿畑「どうも、猿畑金三郎(さるはたきんざぶろう)です」

脱下「どうも、脱下右狂(ぬぎしたうきょう)でございます」

猿畑「あー、どうも初めてお目にかかります、脱下さんと言えば、匿名課で色々と解決したと聞いていますよ」

脱下「猿畑さんこそ、◎MAPの事件を解決したと聞いています。一度おめにかかりたかったんです」

猿畑「そうですか、奇遇ですね。しかし、今回私達は捕鯨問題を語るマスコミにダメ出しする為に脱下さんを呼びました」

脱下「ほげいもんだいはなぜカナなんですか?」

猿畑「捕鯨問題を語ると何かと硬くなりがちなので、柔かくする為に略称を考えたからです。「ほげいもんだい」を略して「ほも」、つまり「ほもはグレーゾーン」」

脱下「えーと…どうコメントしていいのか、解りかねます」

猿畑「細かい事は気にしないでください」

脱下「タイトルの略称に早速駄目出しされそうなこの場で、最初から駄目扱いって酷い気がします」

猿畑「仕方ありません、誤った情報を流布してグレーゾーンを生み出したのだから、それを指摘されるのはやむない事ではないですか」

脱下「確かにそうですね」

猿畑「大体にして、今回の人たちは世間では比較的信頼される情報源になっている方々です、そういう方々の誤った情報というのは頂けません」

脱下「しかし、そんな事情通の人々が誤っているのであれば、普通の人はもっと誤っているのではないですか?」

猿畑「正直、他の分野ならともかく、「捕鯨問題の事情通」であるなら、間違えはしないとおもいます、広く浅くざっくりと自分の直感を信じて爆死といった趣ですか」

脱下「爆死ですか…」

猿畑「大体、山本太郎氏によると日本のメディアには6と9の事を話題に出来ない空気があるというんですよ。例えば、6は六ヶ所村、9はクジラ…つまり捕鯨の話題はタブーなのだそうです」

脱下「しかし調査捕鯨のシーズンになれば、捕鯨の話題は出ますよ」

猿畑「えーと、つまりは捕鯨に対する批判的な情報ですね。つまり、日本のマスコミにおける捕鯨問題の情報は原発事故報道並みという事ですね」

脱下「つまり、とても詳細で真実に沿った報道であると…」

猿畑「え?」

脱下「冗談です」

猿畑「ほんとうに脱下さんは冗談が上手い」

脱下「名前でいいですよ」

猿畑「じゃあ、右狂さんで」

脱下「ところで、これでお終いですか?」

猿畑「何か、あるんですか?」

脱下「実は最近気になる事があるんですよ」

猿畑「右狂さんが気になる事とは興味深いですねえ」

脱下「オーストコリアという言葉を知っていますか?」

猿畑「漠然とですが、私…某動画でオーストラリア大陸が映る映像にわざわざ、「オーストコリアだ」というコメントを付けていた人がいたのを見たんですよ。私は思いました「君はオーストラリアの人に泣かされた事でもあるのかい」って」

脱下「大陸に罪はありません、坊主に憎ければ袈裟まで…とはいいますが、正直件の人物が袈裟まで憎むほど憎む理由が有るとは思えません」

猿畑「まあ、コメントの主がオーストラリア人に直にそう言えたら、称えてもいいかなと思いますけどね」

脱下「昔、電車内で白昼から黒人の女性にカエルみたいな顔だの馬鹿だのと罵倒した酔っ払いがいたんですが、正直言う根性があっても言って欲しくはないですね」

猿畑「ところで女性の方は?」

脱下「激怒して大喧嘩になっていました」

猿畑「そうでしょうねえ」

脱下「オーストコリアという言葉は捕鯨問題で非難しておきながら、カンガルーを大虐殺するオーストラリア人の民度を揶揄しているらしいのです」

猿畑「大体解りました。こういう言葉が正当化される一因は一方的にオーストラリア政府の反捕鯨政策で「日本人を捕鯨する宣伝」を流している、馬鹿にされたぞという情報が流れて、それが許せないというのがあるんでしょう。別に現状でそんな宣伝を流している訳じゃないのに」

脱下「確かに、オーストラリアの意図は計り兼ねます…」

猿畑「それは、オーストラリアの真意をマスコミがろくに流さないのが一因です。一言言わせていただけば、あれはあの当時のラッド政権の反捕鯨政策です」

脱下「今は違うんですか?」

猿畑「ラッド首相も失脚して、今では少なくともシーシェパードに対して抗議をするぐらいの良識を持っています。また、オーストラリアの全ての人々が反捕鯨CMのように日本人を捕鯨したいと思っている訳ではありません、オーストラリア在住のライター柳沢有紀夫氏は捕鯨の事でオーストラリアで嫌な目に遭わされた事はないと証言しています。またシーシェパードの行いにしても、オーストラリアで反シーシェパードの活動を行っていた方によるとオーストラリア人の殆どが反シーシェパードで彼らは下品だと見なされているとのことです」

脱下「マスコミはそういった情報は全然流しませんね」

猿畑「そうですね、実は2007年当時調査捕鯨で日本はそれまで捕っていなかったザトウクジラを捕ろうとしていました。ところがザトウクジラは南極から回遊してきてホェールウォッチングの対象になっているんですよ、そうなると観光産業が打撃を受けて、損失が出るとコメントしています。当時のターンブル環境相は必要以上に挑発的と警告していますね」

脱下「意外に地味な理由ですね、となると国益侵害が原因ですか?」

猿畑「そうですね。結局、捕鯨船団の監視のために、オーストラリアは軍隊を出動させる準備を始めたのですが、そのまえに日本側がザトウクジラの捕鯨を撤回したので、出動をやめたようですが、それに関する突っ込んだ報道は全然なかったですね」

脱下「漠然と流れを報道するだけだったので、ザトウクジラを捕るのをやめた件と軍隊の出動を辞めさせた因果関係の解説は殆ど見ませんでした」

猿畑「まあ、シーシェパードもオーストラリアで観光産業保護を訴えて、そういう団体に支持されています」

脱下「兎に角、反捕鯨はオーストラリアの国策であって、国民の総意ではないのであれば、それをろくに伝えないマスコミにも問題が有るのではないですか?」

猿畑「それは、今に始まった事じゃ有りません、逆にそういう問題があるから、語るネタに私は困らないんですよ」

脱下「そうなんですか」

猿畑「ただ、実はマスコミで報道していても、受け手が全然把握してない事柄もあるんですよ」

脱下「そんな事があるんですか、是非ともお聞きしたい」

猿畑「じつはですねえ、カンガルーを駆除するニュースのついでに、ざっと記述されているんですが、カンガルーの駆除をしてクジラを捕るのを反対するのは矛盾しているという指摘の元はオーストラリアの動物保護団体なんですよ」

脱下「えっそうなんですか?」

猿畑「私の手元の2009年6月11日の読売新聞のラクダ駆除の記事に、ちゃんとその旨は記述されているんですが、おそらくカンガルー駆除の記事にその旨は載せていた筈です。ただ、ほんの数行触れるだけだから印象に残ってないんじゃないかと思います」

脱下「つまり、カンガルーを駆除してクジラを云々と言うのは…」

猿畑「オーストラリアの国民の主張の二番煎じ…、パクリです。カンガルーを狩るのもオーストラリアの人口よりも増えたので駆除しようという国策で、国民はそういった国策を必ずしも是としてはいないんです」

脱下「それでは、民意と異なるのだから民度は問えませんね」

猿畑「基本的にオーストラリアでは意見の相違が友人関係に影響しないそうで、反捕鯨政策で受けを狙った、労働党のラッド政権も民意に受け入れられず失脚しています、先程の柳沢氏も国策を憎んでも民は憎むなといってましたよ」

脱下「なるほどいいことを言いますね」


「SPA!」2011年年7/5・7/12合併号 扶桑社
*「俳優・山本太郎が事務所を辞めてまで伝えたかったこと」
「シーシェパードの正体」佐々木正明 扶桑社 2010年
「ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?」柳沢有起夫 新潮社 2009年
「創」2010年9・10月号 創出版
* 「映画「ザ・コーヴ」公開初日の怒号激論」
AFPBBニュース「オーストラリア政府、YouTubeで日本の子どもに反捕鯨キャンペーン」
2007年10月11日
「読売新聞」2009年6月11日分
「ニッポンの評判 世界17カ国最新レポート」今井佐緒里 新潮社 2008年
  1. 2012/11/11(日) 16:55:30|
  2. 捕鯨問題
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。