楽しい番外地

アメーバに本体がある「腐ってやがるプログ」から一部コンテンツを晒す為に作られたブログです。 隔離と言っちまえば隔離かな・・・。ランド丸チーズ第二支部です。 尚コメントなどの返信は相当遅いでしょう。管理が適当だから(ヲイ)。

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ほげいもんだいはグレーゾーン 第二回 捕鯨で学ぶポンコツ論-3

脱下「増えているとされていた南極のミンククジラの増加が停止しているのは明確だとしても他の鯨は増えているのではないでしょうか?。さりげなく南極にミンククジラよりも沢山のハクジラが居るとか言ってたじゃないですか?」

猿畑「とりあえず、ザトウクジラが特に増えているようです。3千頭に減ったものが3万頭にまで回復したそうです、ただし元々の生息数が10万頭なので、まだ元に戻ってもいません。ミンククジラ以外の他の鯨も似たり寄ったり、シロナガスクジラに至ってはまだまだ少ないままですよ」

脱下「そうなんですか。実は私は「鯨が増えている」という話は、「最低レベルの減少状態から比べれば増えているという話」を、さも「物凄く増えている」という話にすりかえているのだと思っていました」

猿畑「「消防署の方から来ました」というのが実は「消防署の方角から来ました」というようなものですか。まあ、近からず遠からずといった感じですね。大体、花里氏は「捕鯨を全面的に停止したら」といいますが、かつての捕鯨対象種であり、現在保護されているのは80種の鯨のうちの僅か十数種ですよ。他の70種類はどうする気なんでしょうね」

脱下「確かに、そもそも過去に減少させた種類が増加しているだけであれば、それは反動で回復しているだけですよね」

猿畑「後は、花里氏の記述のように、他の種類が減少したおこぼれを貰って増えるといった事情がある場合でしょうが、レアケースといえるでしょう」

脱下「まあ、レアケースだから敢えて引用されるのでしょうが、花里氏は餌生物の量を超えて鯨が増える訳がないと考えなかったのでしょうか」

猿畑「考えはしたでしょう、ただ南極の特殊な環境を考慮してないだけです」

脱下「まあ、確かに鯨が食べても余っているとは考えないかもしれませんね」

猿畑「ただ…普通の人ならそれでいいんですが、花里氏はプランクトンの専門家ですからねえ…」

35頁
「海でも、やはり湖と同様、人々は大型の生物ばかりを注視し、その生物たちの命を支えている目に見えにくい小さな生物の存在を軽視磨る傾向にあるように、私には思える。」

脱下「確かに、軽視してしまったようですね、数億トンのオキアミの行方を…、しかしなんでこうなってしまったのでしょうか」

猿畑「参考書籍を見ると、鯨に関連する書籍が「よくわかるクジラ論争」(小松正之 2005年)たった一冊だけなんです」

脱下「そんな、啓蒙書一冊で語ってしまうなんて、専門家ゆえの慢心ですね」

猿畑「確かに…、最後にある実例を話します」

脱下「なんですか?」

猿畑「北海道ではトドによる漁業被害が増えているんけどね…。さて、トドは増えたのでしょうか?」

脱下「増えた…としたいところですが、これはひっかけで減ったが正解ですね」

猿畑「正解です、素晴らしいですね」

脱下「いえ、未だに捕鯨問題は良く分かりませんが、猿畑さんのパターンは解ってきました」

猿畑「これは手厳しい、そうトドは減りました」

脱下「では、何故被害が増えたんですか?」

猿畑「トドも減りましたが、それ以上に魚が減りました。餌が捕れなくなって、漁網から奪う事を覚えたから、個体数は減ったのに被害は増えたのです」

脱下「なるほど、それでは個体を減らしても、被害が減るとは限らないと…」

猿畑「実は、.ピーターヨッジスさんのヨッジスの間接効果というもので、捕食が多い事がそのまま、餌生物の減少を招くとは限らないと数学論的モデルで証明しているそうで、これは大学生の逆行列という知識で解るそうです」

脱下「では、猿畑さんは?」

猿畑「漠然と理解しています…、例えば鯨は魚を食べるだけではなく、鯨自体が小型魚の影になって、大型魚からの捕食を防ぐ事もある訳です。大体コバンザメなんかはそれに特化した進化を遂げているのだから、大型の生き物の影に隠れるのは、かなり有効な生存戦略なのは間違いありません」

暇泉「生存戦略―って、流行ってましたね」

脱下「その流行の生存戦略の効果で、鯨自体が魚類を招くから、えびす神として奉る地域もありますよね。鯨と魚は共生しているわけです。」

猿畑「でも実はこれ…、つまり間接効果云々は横浜国立大学の松田氏の話からの受け売りです。そしてこの話は農林水産省の議事録に収録されています」

脱下「つまり、鯨が魚を食い尽くすという話は、農水省の議事録の中で否定されている訳ですか」

猿畑「そうなんですよ、みもふたもない話です」

暇泉「猿畑さーん」

猿畑「なんですか、暇泉くん」

暇泉「ヨッジスの効果だと、なんかクジラが例えば…、特定の餌を追い回すか、指向性を持たずに様々な餌を食べ
るかでデータが変わるとかいう話が有るらしいんですけど…」

脱下「例えば、鯨がイワシが減ってしまっても、どこまでもイワシを追いまわせばイワシは激減するという事ですか」

猿畑「いやいや、そんな食性では餌の確保なんか出来ません。過去のデータからもヒゲクジラの仲間がその海域に多い魚を優先的に食べる事は証明されています。大体、ミンククジラの好物の青魚…群集性魚類は川崎健氏や河内弘康氏によって、自然に増減を繰り返していた事が証明されていて、それに合わせて餌の内容物…つまり魚が変化している点から、裏付けられると…」

脱下「では、鯨の胃袋の中身から、イワシが自然に増減した事を証明した人が居るんですか?」

猿畑「ええ、ご苦労な話です。しかも鯨研はその情報を彼に提供しているんですよ」

脱下「そうですか。あと一言言わせて頂いてよろしいですか」

猿畑「構いませんよ」

脱下「まあ、過去と比較して現在の鯨の個体数が減少している状況は事実であるとして、実は現在の方が適正な個体数で、過去の方が増えすぎていたとは考えられないのでしょうか」

猿畑「うーん…右狂さん何を言い出すのかと思えば…。いいでしょう。まず、過去に鯨が沢山生息していたという事は、それを支える餌が根底にあるという事になります。しかしながら、度々話しているように餌が無限に有る訳では有りません、つまり食い尽くしたら…厳密にはある程度餌が食べられなくなった時点で、個体数にセーブがかかるでしょう」

脱下「ああ、餓死したりするんですか」

暇泉「でも…、適正状態に戻るのに時間がかかったりしませんか?」

猿畑「そうでもありませんね、だって餌が無くなった時点で餓死するのだから、逆にそういう減少がなければ、限界を超えてはいないと考えるのが自然です」

脱下「じゃあ、100年掛ったりはしないんですか」

猿畑「確実に有り得る事を厳密にどのくらいという事はできません、例えば暇泉くんは間違いなく死にますが、それがいつかは解らない様に」

脱下「とはいえ、暇泉くんが明日死ななくても、60年ぐらいしたら確実にこの世にいないと思えます、その目安はないんでしょうか」

暇泉「あの・・・僕の死が引き合いに出されてて、それが普通になってるんですけど…」

猿畑「それが君の役目なんだから、ガマンしなさい。目安と言えばそうですね、アメリカでコククジラを1924年に保護したら、流石に増えすぎたのか1999年に蛾死した個体が座礁したなんて事が起きていますが(1994年に増加した事を鑑みて捕鯨が暫定的に解禁された)、その後安定したのか、座礁は起きてないようです」

脱下「うーん、取りあえず気の遠くなる時間がかかるって程じゃないんですね」

猿畑「あと、餌の減少で栄養状態が悪化すれば繁殖率も低下するという事も起こるでしょうね」

脱下「なるほど」

猿畑「もっとも、オキアミの減少の所でも触れましたが、世界的に魚が減少しているのは事実なので、それを捕食できなければ、上限が小さく、つまり過去より遥かに少ない生息数で安定する可能性が有り得る訳です。先のコククジラは他の主な鯨と違って沿岸凄なので生息地の環境破壊で餌のゴカイなどが減ってしまったのだと思えますね」

脱下「つまり、牌そのものの減少が元で増加しても過去の生息数には及ばない事も有ると」

猿畑「そうです、あと現在増加中の大型のクラゲが大型魚類と入れ替わると言う説も有ります」

脱下「鯨類はクラゲを捕食できないのでは?」

猿畑「そうですね、聞いた事が有りません、栄養も無さそうだし、そんな生態系になったら鯨類の栄養状態は更に悪化して、絶滅への道を転がり落ちるでしょうね。そもそも、鯨が魚を食い尽くすなんていいますが、ライオンがシマウマやヌーを食い尽くすなんて言ったら笑われます。そんな事は生態系を理解しないから平気で言えるんですよ」

脱下「まるで亡国論の構図に似てますね」

猿畑「なるほど、亡国論も大義を守る正義を示すのに都合がいいから受ける訳ですが、鯨食害論も鯨は生態系を乱すという話で、捕鯨に大義が出来る事を思えば、亡国論に似てますよね、でもこれはポンコツ論です。それを信じる心根は鯨が絶滅寸前だという誇張した話を信じる人と大差ないですね」

脱下「おっしゃる通りですね。正義を掲げるのは自由ですが、人間が不完全である以上、絶対に正しいという事は有り得ません。つまり絶対の正義はこの世にはありません。そんな正義が対立する捕鯨と反捕鯨の対立はもうこりごりですね」

猿畑「まったくですね」

脱下「ところで南極にミンククジラよりも沢山生息するハクジラの方は?」

猿畑「ええっ、忘れていましたよ。実は全然調査されていません」

脱下「はあ?」

猿畑「というより、ミナミトックリクジラとミナミツチクジラが恐らくクロミンククジラよりも沢山生息するだろうという予測はたっていますが、マッコウクジラと同じように食用に向かない、あるいはコストにあわない、さりとてマッコウクジラほど油が取れる訳でもないので、捕鯨の対象にもならなかったんです。だから、全然具体的な調査が成されていません」

脱下「結局、売れない鯨は何も調べないんですか?」

猿畑「そういうことです」

脱下「そんな調査では、生態系そのものの解明には程遠いですね」

参考
「自然はそんなにヤワじゃない」花里孝幸 新潮社 2009年
「ここまでわかったイルカとクジラ」村山司、笠松不二男 講談社 1996年
「海のけもの達の物語―オットセイ・トド・アザラシ・ラッコ」和田一雄 成山堂書店 2004年
「第3回 鯨類捕獲調査に関する検討委員会議事概要」 農林水産省
「イワシと気候変動―漁業の未来を考える」川崎建 岩波書店 2009年
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  1. 2012/11/22(木) 18:18:50|
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